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8月26日、エビデンスに基づく統合医療研究会、シンポジウムに参加させていただきました。

第七回エビデンスに基づく統合医療研究会(eBIM研究会)
http://www.ebim.or.jp
『統合医療~生体情報の見える化から、患者さんに寄り添う医療の実現に向けて」
2日目の26日日曜日のシンポジウムでお話をさせていただきました。


場所は、大阪大学医学部学友会館、銀杏会館。阪大病院のすぐ隣。阪大病院には、父母が何度も長期入院していたのでよく通いましたが、こうやって父母の入院中の看病で行ってきたタッチケアが形になって、この思い出の地でお話をさせていただけたのは感無量です。

私が登壇させていただいたのは、2日目のシンポジウム2「患者さんに寄り添う医療の実現に向けて」 座長は「ともいき京都」でお世話になっております、田村恵子先生(京都大学医学部看護学教授)と今西二郎先生(明治国際医療大学付属統合医療センター教授)。アロマ(相原由花先生/ホリスティックプロフェッショナルスクール)と、音楽療法(堀彩先生/あしや音楽療法研究会)と、タッチケア(中川れい子/NPO法人タッチケア支援センター)、そして、座長の田村恵子先生も「ともいき京都」の活動を中心にお話くださいました。

他に、バーチャルリアリティや、AI、バイオフィードバックといったハイテクを駆使したものや、がん治療の最前線や新薬など、、、様々。
「一般社団法人て・あーて」理事の八木美智子先生の「タッピング・タッチ」のワークショップもあり、参加させていただきました。タッピングタッチは10年程前に参加したことがあるのですが、より一層洗練されていて、タッチケアの考え方と通じるものがあり、非常に勉強になりました。

医療者ではない私にとっては、このメインタイトルだけでも、恐れ多くてかしこまってしまいそうになったのですが、昨日、参加してみて、このタイトルのメッセージを私なりに読み解けてきそうな気がしました。すなわち。。。

玉石混交の統合医療や代替医療。
きちんとエビデンスを提示し、
患者さんの生体反応で何が起こっているのかを
リスクも管理したうえで、
患者さんにとって、本当に必要なサポートを提供し
一方的にならない、寄り添える医療を実現しましょう。。。

ということのようです。

HPには、エビデンスだけではなく、
患者さん個々人の内側の物語を大切にする
ナラティブ・ベイスド・メディスンも大切にする、、、とも
ありました。
どうやら、数値をあげて結果を示すだけではなく、
エビデンスと共に、お一人お一人に寄り添える代替補完療法を。。。というテーマがおありで、地味な学会で
参加者もそれほど多くはなかったのですが、
誠実さが広がっていました。

この背景には、医療者側からも
少しでも、安心して患者さんに
勧めれる代替医療を提案できるものを
見つけていこうという思いがおありなのだと
あらためて、思いました。

その分、それを提供する私達も、
エビデンスやリスク管理に責任をもって
一方的ではない「寄り添える」癒しに
のぞんでいかないといけないと
あらためて背筋が伸びます。

「ともいき京都」を主催されている
田村恵子先生も、病院という枠を少し離れて
京都町屋の「ともいき京都」さんでは、
タッチケアやアロマをはじめ、音楽療法、
ヨガやからだへの気づきのワーク、哲学散歩等等。
様々な取り組みを提案し、
また、患者さん同士が語り合える場を作っておられます。

従来の医療が「治療」が中心となっているのに対し、
ここでは、「癒し」がテーマとなります。

田村恵子先生は、長年淀川キリスト病院のホスピスで
師長さんを務めてこられた方で、
今は、京都大学の看護学教授でらっしゃいます。
プロフェッショナブル仕事の流儀にも
出演されていて、遠い昔、偶然拝見し、
まさか、こやってご縁ができるとは思ってもいなかったのですが、実際にお会いすると、とても謙虚で、やわらかで
そして、洞察力のおありの方です。

長年、患者様に寄り添われたからこそ
患者さんにとっての「癒し」とは何か?を
真摯に追求されていて
心から、こうした代替療法に
歩み寄ってくださるお気持ちが
有難いと同時に、
もっとしっかりせねばと思えてきます。

また、ホリスティックケアプロフェッションブル学院の
相原由花先生とは、久しぶりにお会いしたのですが、
発表では見事なエビデンスの提示と、
アロマの精油とタッチングの解説、
数多くの実践例を伝えてくださいました。
そして、看護とセラピストの間の橋渡しを
丁寧に、そして、力強く紡いでいかれている姿勢に
今回も、感銘を受けました。

初めて、お会いした、音楽療法家の堀彩先生は、
とても、経験が豊富な音楽療法家で
淀川キリスト病院をはじめ、各ホスピスや
障害者施設で、活動を続けてこられました。
今回の、堀先生のご発表で、
私は、音楽家と、音楽療法家のはっきりとした違いが
理解できました。
あくまでも、患者さんのために。。。という
きめ細やかに「寄り添う」姿勢には
学ぶことばかりです。

シンポジウムでいくつか問題として挙がったことは

「代替療法者は、自分の提供する癒しを、自己表現の場としてしまっていないのか?」
「代替療法者と医療者の間で、患者さんに関する情報の共有はどこまでできるのか?」
「癒しの過程で、患者さんの感情が高まったときはどうすればいいのか?」
「海外での状況は、どういうふうになっているのか?」
「急性期でも、代替療法を導入することができるのか?」

など。。。
時間が、あれば、もっと語り合いたい内容ばかりです。

私のほうでは、「触れるケア」全体をのびやかに語り合えるように
タッチの原則的なとらえ方を、提示してみました。
タッピングタッチの八木先生とも、あとで分かち合えたり。。

エビデンスでは、バイオフィードバックでの生理指標の変化や、関西大学心理学部の博士課程で研究してくださっている学生さんのデータも、部分的に送っていただき、それも参考資料としてお伝えすることができました(身体感覚の気づきに関する、貴重なデータとなりそうです)また、つい最近、1年分の産後のリラクセーショントリートメントを受けてくださった産後のお母さんたちの感想アンケートの統計をNPOのメンバーのお一人がとってくださったので、それも、一部ご提示できました。


これを契機に、もっともっと、地道に効果を測定し、
リスク管理もしっかりして、
一方的にならない、寄り添える癒しを
医療現場の方と、そして、なによりも患者さん達と
共有していかないとなぁ、、、と思った次第です。



この夏は、緩和ケアでのタッチケアの実践についての

医療サイドからの医療サイドからのまなざしを受け取りました。

こうやって、提示する機会をいただけたことを

心より感謝するとともに、

少しでも、患者様の苦痛を軽減し

こころに寄り添えるタッチケアを

伝えていきたいと改めて背筋が伸びる思いです。


(報告 中川れい子 タッチケア支援センター代表理事)

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by touchcaresupport | 2018-08-29 16:03 | 日々の活動

”やさしくふれると世界は変わる”をテーマに活動するNPO法人タッチケア支援センターの最新情報、メッセージ等をお伝えします。お問い合わせ等は、こちらのHPをご覧ください。http://touchcaresupport.com


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