カテゴリ:日々の活動( 53 )

2019年6月の、東京でのキャロリン・ターグ先生、来日ワークショップにむけて。

オンコロジータッチセラピーとは何か?第二弾です。

今日は、この講座で「何が学べるのか?」を中心に。

第一弾のQ&Aは、こちらです。

https://touchcare.exblog.jp/29298004/

2019年度のオンコロジータッチセラピー講座の詳細は、こちらからどうぞ。

http://touchcaresupport.com/hospitalbasedtouchjapan.html



オンコロジータッチセラピー講座で何を学べるのか?】


【情報収集と問診】

この講座で実際に最も役立ったことは、がんの治療にまつわる患者様の精神的・肉体的苦痛とストレスについて理解するとともに、安全にかかわれるように、受け手の方から心身の状況を情報収集する技術をいただいたことです。

具体的には、米国オンコロジーマッサージセラピー学会で使用されている、がん患者さんようの「問診票」を和訳したものをベースにして使用できること。個人情報となりますので、厳重に管理する必要がありますし、この4日間の講座を出たからといって、すべてのがんについての理解に至るわけでは、もちろんありません。が、問診させていただくことで、受け手の方の声により一層真摯に耳を傾けることができます。医療機関を除いて、がん患者さんが、自分自身の病状や副作用等の悩み等を言葉にする機会はあまり多くはなく、一対一で寄り添うタッチセラピーは、安全性の確保と、信頼関係と寄り添いのために、「問診」というプロセスをとても大切にするのです。


【施術プラン&フレームワーク】

次に大切なことは、問診をもとにして、その方にふさわしい「施術プラン」を立てることです。オンコロジータッチセラピー講座の最大の目的は患者さんへの施術において「施術プラン」が立てれるようになれることであると言っても過言ではないかもしれません。それは、施術の時間や施術を受ける体位、触れてはいけない場所の確認、力加減について・・・等。お一人お一人に対して、そして、医療環境下として、オーダーメイキングすることが、オンコロジータッチセラピーの基本となります。ここは、詳しくは講座でさらに深めていただきたいところです。


【やりすぎないこと】

サンフランシスコで、初めてキャロリン先生にお会いしたときに、この勉強は「何をするかではなくて、何をしてはいけないのかを学ぶ講座ですよ」と言われたことを重いだします。身体的に大きな負担を持つ患者様に、過剰な施術によって、むしろ疲れさせてしまうこともあり、また、圧の加減についても、安全性は再重要なポイントとなります。「何よりも、傷つけることなかれ」が大前提。そのために、講座では、禁忌や注意事項等の、ガイドラインをしっかりと学びます。

でも、その基本を抑えれば、本当に、受け手の方にとって、必要なものを、必要な分量で提供することができるのです。言い換えれば、こちらにある技術を一方的に伝えるdoing のワークではなく、相手の方の状況に寄り添い、ニーズと共振し、共に在るbeing のワークを重要視しているということだと、だんだんと理解することができました。


【医療環境下でのヒーリング空間の設定】

オンコロジータッチセラピーでは、施術者と患者さんが、一対一のつながりをもち、問診を通じて、心身の状況に耳を傾け、信頼関係を築きながら、ゆっくりとその方に応じた圧で、かかわっていきます。ヒーリング音楽をかけたり、採光を調整したり、、、。多くの場合は、静かで穏やかな空間を作りだし、時には言葉に耳を傾け、時には、内側のスペースが広がるように、静かに寄り添い、時には、心地よさが広がるようなトリートメント技術を提供します。こうしたヒーリング空間の設定は、現在、京都町屋をつかってのがん患者会「ともいき京都」さんや、大阪国際がんセンター内の「つながりひろば」さんでの、オンコロジータッチセラピーの会での施術会にもつながっていっています。


【施術は、何をもたらすのか?】

それぞれのケースによって様々ですが、多くの患者様が、がんという診断や治療を通じて、予期せぬ衝撃や、数々の身体への医療的関与に過剰なストレスを受け、心が付いていけない等の混乱と葛藤を抱えておられます。「今・ここ」を伝えるタッチは、そうした混乱をなだめ、マインドフルネスや、自分自身にもどること、そして、一人ではないことを伝えていく力があります。また、皮膚へのやさしい刺激によるリラクセーション効果は、副交感神経優位を促し、相乗的に免疫力を高め、治療効果をサポートします。痛みや吐き気、便秘等の身体的苦痛の緩和、不安や不眠等の精神的苦痛の緩和、、、等も、抗がん治療中に苦しむ患者様へのサポートとなるでしょう。


【手技はどういうもの?】

オンコロジータッチセラピーは、特定の手技ではなく、患者さんに寄り添うために、安全にタッチセラピーを届けるための知識体験です。実技では、手をあてる、寄り添う、オイルトリートメント等が入ります。キャロリン・ターグ先生の施術のバックグラウンドは、標準的な米国州認定マッサージセラピストの技術である、スウェーディッシュスタイルのオイルトリートメントに加え、クラ二オセイクラル・セラピー、ローゼンメソッド、あるいは、レイキ、プラーナ・ヒーリング等のエナジーワーク等、静謐でエネジェリックな寄り添いのタッチを多く用いられています。最終的には、安全性を確保し、医療環境下に即した形で、患者さんにとって受け入れられるものであれば、手技は施術者自身に委ねられるのがオンコロジータッチセラピーの特徴です。


【完全、日本語訳の充実したテキスト群】

オンコロジータッチセラピーの教材は、米国オンコロジーマッサージセラピー講座レベル1のカリキュラムにのっとった、キャロリン・ターグ先生による英語版テキストを、日本語訳にしたもので、内容的にもかなり充実したものです。さらに、副教材として、米国オンコロジーマッサージセラピーのパイオニアである、ゲイル・マクドナルド先生による「Medicine Hands ‐massage therapy for the people living with cancer」の日本語抄訳(抄訳とはいえかなりのボリュームです)も、参加者の方全員にお渡しします。その他、問診表など、すべて日本語訳したものを、クラスでは使います。クラスも、もちろん、経験豊富な通訳が担当しますので、質問等も自由にできます。


【あえて資格認定講座とはしませんでしたが・・・】

過去2回、京都で開催した講座は「オンコロジータッチ認定セラピスト養成講座」というタイトルでした。今回は、あえて資格にこだわっていただきたくないので、そのタイトルをはずしました。とはいえ、この講座は、米国オンコロジーマッサージセラピーの認定講座に相当し、3日半、24時間の実技を含む講座と、最終日の、がん患者さんを招いての実習(問診とコンサルテーションと実技)、さらに、講座終了後に、講師が作成した筆記テスト(日本語和訳したもの)に解答し、規定の点数を得た方には、「オンコロジータッチ認定セラピスト」としての米国共通の修了証をお届けします。そして、資格認定後は、オンコロジータッチ認定セラピストと名乗っていただくことができます。専門的な勉強をしたことの証明は、クライアントさんにとっても安心して施術を受けていただける土台となります。


【継続的な学びのために】

関西では、定期的に集まり研究会を重ねてきました。また、地元がん患者会でのボランティア活動を通じて、実践力を高め、より一層「寄り添える」施術者となるとともに、倫理性や安全性も高めていきたいと思います。関東でも、そうした実践の場が開かれていき、共に学びあうネットワークが形成されることを願ってやみません。


等と、いろいろと書き連ねましたが、よろしければ、ご参考にしてください。願わくば、日本国内の状況にあわせた、オンコロジータッチセラピー的な情報交換の輪が広がればなぁと思います。クラスに参加する方も、されない方も含めて、今後とも、よろしくお願いいたします。

Touch and Loss は、オンコロジータッチセラピー以上に、スピリチュアルケア・グリーフケアとしての色彩が高まります。施術者自身の内側を見つめ、寄り添うことを深めるワークです。こちらは、残席3名様で、拡大はできませんので、ぴんと来られた方はお早目にお申込みください。
前回のレポートをあらためて、お伝えします。
https://touchcare.exblog.jp/26758363/

どちらのクラスも、毎回、慈しみにあふれるクラスとなります。参加者の皆様の心の内側にある「慈愛」が最大限に引き出されるからでしょう。。。

それでは、また!
長々とした文章をここまで読んでいただき、ありがとうございました。

NPO法人タッチケア支援センター


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代表 中川れい子


by touchcaresupport | 2019-03-31 15:26 | 日々の活動

019年6月14~17日、東京で開催します
オンコロジー・タッチセラピー集中講座
(オンコロジータッチ認定セラピスト養成講座)
早期割引は4月1日となります。

http://touchcaresupport.com/hospitalbasedtouchjapan.html


お悩みの方のために、今日は、オンコロジータッチセラピーについての体表的な疑問に答える形で、Q&A形式でお答えしたいと思います。



Q1 オンコロジーとはどういう意味ですか?

『がん・腫瘍学という意味です。がんを病としての側面だけでとらえずに、人間の生き方としてホリスティックにとらえる学問でもあります。オンコロジーは今、免疫力、食生活、および精神活動、遺伝子の4つの要素が癌の治癒に深く関わっていることを提唱しています。日本では、精神的なサポートとして、サイ・オンコロジー学会が設立されています。http://jpos-society.org/about/psycho-oncology.php

Q2 オンコロジー・タッチセラピーは、がんを治療するための代替療法ですか?

『いいえ、ちがいます。オンコロジータッチセラピーは、基本的に、がんの標準治療である三大治療(手術・抗がん治療・放射線治療)にともなう、副作用や苦痛(痛み・だるさ・吐き気・精神的おちこみ等等)、ストレスを軽減するための、緩和ケアとして提供されます。こうしたかかわりの結果、免疫力と患者様の自然治癒力を高め、結果的に治癒に貢献することもあります。オンコロジー・タッチセラピーの講座では、こうした三大治療と、主要な副作用等を学ぶことから始まっていきます』

Q3 オンコロジー・タッチセラピーは、特定の施術の様式ですか?

『いいえ、ちがいます。特定の手技ではなく、がん患者さんに寄り添い、サポーティブなかかわりを提供するための知識体系をあらわします。この知識を学ぶことで、患者様とのコミュニケーションがスムーズに進み、安心安全な施術を提供することができます。こうした信頼関係は、患者様の安らぎをささえるものとなるでしょう。

実技は、標準的な米国のマッサージセラピーである、スウェーディッシュ・マッサージのオイルトリートメントが主流となりますが、筋骨格系に働きかけるというよりも、皮膚神経を優しく刺激し安らぎを届ける、エネジェリックなやさしいタッチが中心となります。ただ、手をあてるだけ、やさしく包むようにホールドする、、、等のスタイルもよく使われます。いずれにしても、非常に穏やかで静謐な空気感の中で、自律神経系をやわらげ、混乱した思考をなだめ「今・ここ」とつながることが手技の着眼点となります

言い換えれば、様々な技法をおもちのセラピストの方にオンコロジータッチセラピーを学び、がん患者さんへのより安全性の高い施術として提供するように、アレンジすることができます』

Q4 オンコロジータッチセラピー講座では、どのようなことを学びますか?

『クラスでは、まず「がんとは何か?」を理解することから始まります。そして、がんに伴う三大治療と、その副作用についても学びます。こうした知識にたって、禁忌や注意事項、圧・力加減、体勢について、しっかりと学び、最終的には、がん患者さんからお身体のことをうかがいながら、施術プランを立てれるようになります。オンコロジータッチセラピーでは、こうしたかかわりそのものが「癒し」であると考えるため、信頼関係を築くための知識を得ることが、大切な学びとのです。実技については、上記をご参考にしてください』

Q5 リンパ節廓清にともなうリンパ浮腫で悩むがん患者さんは多いですが、そうした対処法は学びますか?

『このクラスでは、リンパ浮腫の軽減のためのリンパ・ドレナージュの手法は学びません(法律的に、医療関係者による用手的リンパドレナージュの資格者のみが施術できるという意味もあります) しかし、多くのがん患者さんが、リンパ浮腫についてお悩みをもたれていますので、クラスでは、リンパシステムの理解と、リンパ節廓清した方へのかかわり方、安全な触れ方等をしっかりと学びます。』

Q6 現在、オンコロジータッチ認定セラピストは、日本で活動していますか?

『20016年、17年と二度の講座を京都でおこなったため、30名近い方がオンコロジータッチ認定セラピストとなられています。活動の方法は様々で、個人開業で、がん患者さんに寄り添い、安全な施術を提供しておられる方、看護師さんで、日ごろの看護に取り入れておられる方、また、京都のがん患者会「ともいき京都」さん、奈良の「つながりひろば」さんでは、定期的にタッチセラピー体験会を開き、がんの治療中の方、サバイバーの方に施術を受けていただいております』

くわしくは、こちらのブログをご覧ください。

6月18日(火)19時~20時45分 東京(赤坂)
米国医療環境下でのタッチセラピーの報告
(ホスピタル・ベイスド・マッサージとオンコロジーマッサージセラピー)

近日、広報開始します。

6月20(木)&21(金)
Touch and Loss
喪失に寄り添う、グリーフケアとしてのタッチセラピー

https://touchcare.exblog.jp/29180775/




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by touchcaresupport | 2019-03-08 16:03 | 日々の活動

2018年10月13&14日に、東京渋谷で

こころにやさしいタッチケア2days講座

~こころのケア・魂の癒し~を開講しました。


タッチケア支援センター設立から7年目にして、今回、はじめての東京での開催。数年前から、東京での開催を待ち望んでくださっていた参加者の方もおられて、ありがたい限りです。会場は渋谷。11名の方がご参加くださいました。

ご高齢のご家族のケアのため。介護や看護にかかわる方、アロマセラピスト、ヨガ、エサレンボディワーカー、鍼灸師さん、DV被害者の方のシェルターでケアをされる方。。日頃からケアにご関心の皆様がお集まりくださり、少し狭めの会場ではありましたが、あたたかい空気感に包まれました。

下記ご感想です!

ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

また、お会いしましょう!


同内容のクラス 

関西 2018年12月8日(土)&9日(日)

https://touchcare.exblog.jp/28627919/

会場:アマナスペース(兵庫県尼崎市)

東京では、2019年1月30(土)&31日(日)

https://touchcare.exblog.jp/28758008/

会場:日本プロセスワークセンター(東京都目黒)

   *レベル2以降はホリスティック・スペース、アクエリアス


≪本日の講座で特に印象的だったことや、ご感想をご自由にお書きください≫


〇相手に寄り添うとは、よく使われる言葉ですが、相手の呼吸に合わせる・自分の力を抜く等等が、寄り添いということに影響するとは、考えたことがなかったので、印象的でした。

いつも、頭だけで考えていたので、心と身体で感じることができるようになれればいいなぁと思います。自分自身のリラックスも、大切にしようと思います。

〇「呼吸」 浅かったり、忘れていたり、止まっていたりを思い出すことが多かった。椅子に座って行うハンドトリートメントは、初めての体験でした。改めて、ゆっくりグランディング・センタリング・呼吸を大切にしながら、行うことを意識しました。

〇今回のようなタッチがハンドトリートメントのような触れ方は、今までされたこともないし、したこともないです。シンプルなのに、深くて、密度が濃い時間が流れました。

先生の語りと、ゆりこさんのトークのマッチングも、良かったです。

〇気持ちが楽になりました。この半年間の間に、いろいろなことがあり、仕事も多忙だったため、自分の心と向きいなかったので、久しぶりに向き合うことができて、楽になりました。

そして、心があたたかくなりました。今の気持ちのまま、また、高齢者さんに対して、あたたかい気持ちで接することができると思います。ありがとうございました。*とても、眠いです。

〇(印象的なことに)れい子さんの美しさです。在り方・たたずまい・すべてに愛を感じました。伝えていくことをテーマに受講しましたので、とても、わかりやすい、やっしい伝え方が勉強になりました。そして、やはり、DOING ではなく、BEING ですね。かかわり方のエッセンスをいただけた気がします。

〇座学と実習とバランスが良く、あっというまに2日間が終わりました。タッチケアについての知識も、わかりやすく頭に入りました。マッサージは、未経験でしたが、やってみたら、またやってもらったら、とても心地がよく(まさに、これがオキシトシンが満ちていく状態かも)、誰かに対して、やりたくなりました。満ちてあふれた、、、ということかしら

〇最もシンプルなケアでも、十分に変化を感じる。いつもは盛り気味にセラピーをしているので、原点回帰した感じがします

〇施術者側も気持ちが良い。 私にとっての初めてのオイルを使ったトリートメント、、、大きな発見でした。そして、タッチの心地よさも深く、手首をどうしたら柔らかくなれるかなと、今後の課題として持ち帰りたいです。姿勢・呼吸の大切さ。鏡のように、受け手も感じ、シンクロした瞬間の癒しのようなあたたかな空間、、、楽しく心地よく癒されました。

〇テクニカルなことも学べましたが、そこに心が連動されないといけないことに気づいたことが一番大きいかもです。「今・ここ」事態が心であり、FEELINGであり、あ~やっぱり私の課題がつきつけられたー!が正直なところです。

〇ハンドマッサージがとても奥が深く、疲れた体と心の両方を、癒してくれるものだと再認識できました。短い時間であっても、肩や背中のタッチで、相手と一緒に地球につながっていることを、意識することで、すごくハートがあたたかくなり、呼吸がとても、楽になりました。もっと、沢山の方々に、体験をしていただけたら嬉しいと思いました。私はせっかちですので、施術の時に意識をして、改善し、ゆっくりを心掛けて、やるようにしたいとあらためて思いました。誘導瞑想が、とても心地よかったです。

〇頭で理解することより、体で感じることの重要さ、反対に難しさを感じました。今後の課題です。


by touchcaresupport | 2018-10-25 12:09 | 日々の活動


しんぶん赤旗の「ひと」欄にタッチケア支援センター、代表の中川れい子を取材していただき、9月15日(土)に掲載していただきました。
全国紙ですので、ありがたいことです。

タッチケアについて、とてもわかりやすく、まとめてくださっています。
取材してくださった記者さん、ありがとうございました。





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しんぶん「赤旗」2018.9.15

by touchcaresupport | 2018-10-03 19:48 | 日々の活動

第七回エビデンスに基づく統合医療研究会(eBIM研究会)
http://www.ebim.or.jp
『統合医療~生体情報の見える化から、患者さんに寄り添う医療の実現に向けて」
2日目の26日日曜日のシンポジウムでお話をさせていただきました。


場所は、大阪大学医学部学友会館、銀杏会館。阪大病院のすぐ隣。阪大病院には、父母が何度も長期入院していたのでよく通いましたが、こうやって父母の入院中の看病で行ってきたタッチケアが形になって、この思い出の地でお話をさせていただけたのは感無量です。

私が登壇させていただいたのは、2日目のシンポジウム2「患者さんに寄り添う医療の実現に向けて」 座長は「ともいき京都」でお世話になっております、田村恵子先生(京都大学医学部看護学教授)と今西二郎先生(明治国際医療大学付属統合医療センター教授)。アロマ(相原由花先生/ホリスティックプロフェッショナルスクール)と、音楽療法(堀彩先生/あしや音楽療法研究会)と、タッチケア(中川れい子/NPO法人タッチケア支援センター)、そして、座長の田村恵子先生も「ともいき京都」の活動を中心にお話くださいました。

他に、バーチャルリアリティや、AI、バイオフィードバックといったハイテクを駆使したものや、がん治療の最前線や新薬など、、、様々。
「一般社団法人て・あーて」理事の八木美智子先生の「タッピング・タッチ」のワークショップもあり、参加させていただきました。タッピングタッチは10年程前に参加したことがあるのですが、より一層洗練されていて、タッチケアの考え方と通じるものがあり、非常に勉強になりました。

医療者ではない私にとっては、このメインタイトルだけでも、恐れ多くてかしこまってしまいそうになったのですが、昨日、参加してみて、このタイトルのメッセージを私なりに読み解けてきそうな気がしました。すなわち。。。

玉石混交の統合医療や代替医療。
きちんとエビデンスを提示し、
患者さんの生体反応で何が起こっているのかを
リスクも管理したうえで、
患者さんにとって、本当に必要なサポートを提供し
一方的にならない、寄り添える医療を実現しましょう。。。

ということのようです。

HPには、エビデンスだけではなく、
患者さん個々人の内側の物語を大切にする
ナラティブ・ベイスド・メディスンも大切にする、、、とも
ありました。
どうやら、数値をあげて結果を示すだけではなく、
エビデンスと共に、お一人お一人に寄り添える代替補完療法を。。。というテーマがおありで、地味な学会で
参加者もそれほど多くはなかったのですが、
誠実さが広がっていました。

この背景には、医療者側からも
少しでも、安心して患者さんに
勧めれる代替医療を提案できるものを
見つけていこうという思いがおありなのだと
あらためて、思いました。

その分、それを提供する私達も、
エビデンスやリスク管理に責任をもって
一方的ではない「寄り添える」癒しに
のぞんでいかないといけないと
あらためて背筋が伸びます。

「ともいき京都」を主催されている
田村恵子先生も、病院という枠を少し離れて
京都町屋の「ともいき京都」さんでは、
タッチケアやアロマをはじめ、音楽療法、
ヨガやからだへの気づきのワーク、哲学散歩等等。
様々な取り組みを提案し、
また、患者さん同士が語り合える場を作っておられます。

従来の医療が「治療」が中心となっているのに対し、
ここでは、「癒し」がテーマとなります。

田村恵子先生は、長年淀川キリスト病院のホスピスで
師長さんを務めてこられた方で、
今は、京都大学の看護学教授でらっしゃいます。
プロフェッショナブル仕事の流儀にも
出演されていて、遠い昔、偶然拝見し、
まさか、こやってご縁ができるとは思ってもいなかったのですが、実際にお会いすると、とても謙虚で、やわらかで
そして、洞察力のおありの方です。

長年、患者様に寄り添われたからこそ
患者さんにとっての「癒し」とは何か?を
真摯に追求されていて
心から、こうした代替療法に
歩み寄ってくださるお気持ちが
有難いと同時に、
もっとしっかりせねばと思えてきます。

また、ホリスティックケアプロフェッションブル学院の
相原由花先生とは、久しぶりにお会いしたのですが、
発表では見事なエビデンスの提示と、
アロマの精油とタッチングの解説、
数多くの実践例を伝えてくださいました。
そして、看護とセラピストの間の橋渡しを
丁寧に、そして、力強く紡いでいかれている姿勢に
今回も、感銘を受けました。

初めて、お会いした、音楽療法家の堀彩先生は、
とても、経験が豊富な音楽療法家で
淀川キリスト病院をはじめ、各ホスピスや
障害者施設で、活動を続けてこられました。
今回の、堀先生のご発表で、
私は、音楽家と、音楽療法家のはっきりとした違いが
理解できました。
あくまでも、患者さんのために。。。という
きめ細やかに「寄り添う」姿勢には
学ぶことばかりです。

シンポジウムでいくつか問題として挙がったことは

「代替療法者は、自分の提供する癒しを、自己表現の場としてしまっていないのか?」
「代替療法者と医療者の間で、患者さんに関する情報の共有はどこまでできるのか?」
「癒しの過程で、患者さんの感情が高まったときはどうすればいいのか?」
「海外での状況は、どういうふうになっているのか?」
「急性期でも、代替療法を導入することができるのか?」

など。。。
時間が、あれば、もっと語り合いたい内容ばかりです。

私のほうでは、「触れるケア」全体をのびやかに語り合えるように
タッチの原則的なとらえ方を、提示してみました。
タッピングタッチの八木先生とも、あとで分かち合えたり。。

エビデンスでは、バイオフィードバックでの生理指標の変化や、関西大学心理学部の博士課程で研究してくださっている学生さんのデータも、部分的に送っていただき、それも参考資料としてお伝えすることができました(身体感覚の気づきに関する、貴重なデータとなりそうです)また、つい最近、1年分の産後のリラクセーショントリートメントを受けてくださった産後のお母さんたちの感想アンケートの統計をNPOのメンバーのお一人がとってくださったので、それも、一部ご提示できました。


これを契機に、もっともっと、地道に効果を測定し、
リスク管理もしっかりして、
一方的にならない、寄り添える癒しを
医療現場の方と、そして、なによりも患者さん達と
共有していかないとなぁ、、、と思った次第です。



この夏は、緩和ケアでのタッチケアの実践についての

医療サイドからの医療サイドからのまなざしを受け取りました。

こうやって、提示する機会をいただけたことを

心より感謝するとともに、

少しでも、患者様の苦痛を軽減し

こころに寄り添えるタッチケアを

伝えていきたいと改めて背筋が伸びる思いです。


(報告 中川れい子 タッチケア支援センター代表理事)

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by touchcaresupport | 2018-08-29 16:03 | 日々の活動

NPO法人タッチケア支援センターの
メルマガ Hands on
2018年 6月号です。

***


大阪北部を震源とする地震に被災された
皆様には 心よりお見舞い申し上げます。
家財の倒壊やガスが止まったり、
今も余震が続き不安な日々が続きます。
梅雨のこの時期にはとくにお辛いですね。
回復のプロセスが無理のないように進みますように、心よりお祈りに申し上げます。

NPO法人 タッチケア支援センター
代表 中川れい子



地震の揺れは、心の不安や恐怖を
引き出してしまうことも。
特に、阪神淡路大震災を体験された方は、
あの時の恐ろしさが蘇ってこられた方も
多かったのではないでしょうか?

かくいう私も、その一人で、
思わず「きゃ~」と叫んでしまいましたが、
少しずつ、地震のネガティブな記憶から
地震によって学んだこと、気づいたこと
目覚めたことのもろもろの記憶が
蘇りはじめつつあります。
この内側からおこる感覚、
大切に見守っていきたいと思います。

夏至を超えて大きな移り変わりのこの時期。
皆様は、いかがお過ごしでしょうか?





さて、7月以降の講座のご案内です。
********************************
7月21日開講
看護・介護・家族間ケアのための
こころにやさしいタッチケア基礎講座
50時間 7日コース(7月~9月)
詳細 https://touchcare.exblog.jp/28075334/
***********************************
会場 アマナスペース(兵庫県尼崎市)
日程 7/21.22 8/18.19 9/8.9.29
*最終日はデイサービスでの実習です。
*一生使えるケアとしてしっかりと身に着けます。
*パート1のみの参加も承ります。
*お申込みは7月5日まで!
*1日体験講座にご参加の方、中級修了者、再受講、エサレン認定プラクティショナー等割引があります。


はじめての東京開催です!
*************************************
10月13日(土)&14日(日)
こころにやさしいタッチケア 2days
~心のケア・魂の癒しとして~
詳細 https://touchcare.exblog.jp/28332863/
会場 東京都内で現在調整中
**************************************



本日6月25日、午後10時
インターネット・ラジオ、Radiocro に、
出演させていただいております。
http://radicro.com/

阪神淡路大震災から東日本大震災へ。
NPO法人タッチケア支援センターの
設立の頃のお話や、タッチの効能など
約30分、お話させていただいています。
放送後は、一週間、聴くことができるので
よろしければぜひどうぞ♪
(月曜、夜10時 Good luck for you )
http://radicro.com/program/goodluck.html



7月6日(金曜日)
トラウマを専門とする臨床心理士で
北海道在住の藤原ちえこさんの
個人セッションが
アマナスペースであります。
まだ2枠あいてるようです。
詳細、こちらです。
http://premamft.com/kansaisession/
(お問合せ・お申込みは藤原さんに直接お願いします)

エサレン®ボディワーク
個人セッションは、アマナスペースで。
http://www.amanaspace.com/





山口創先生の、新著が出版されました。
『脳からストレスが消える肌セラピー』
今回は、具体的な簡単な施術の図解もあるそうです!(技術提供は私の東京のお友達の小松ゆりこさん)
ぜひお手にとりご覧ください。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784413112628


静岡県掛川市と、山口創先生の
素晴らしい活動をご紹介します!
********************************
静岡県、掛川市の
”掛川流子育て・スキンシップのすゝめ”
http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/life/kosodate/shienjigyou/skinship.html
*********************************
桜美林大学教授、山口創先生(身体心理学)
と静岡県掛川市の協同調査により、
乳幼児へのスキンシップの効果があきらかに。
この結果を踏まえて、掛川市が、
子育て期の家庭へのスキンシップと
愛着形成の啓発のための
リーフレットを作成し、
配布することとなりました。
リーフレットはこちらから
ダウンロードできます。
http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/data/open/cnt/3/17824/1/skinship.pdf

皆さんの、地域にも、ぜひお伝えください。



6月4日、BABジャパン主催の「人生を変えるタッチセミナー」
@飯田橋レインボービレッジ(東京)
大勢の方にご参加いただき、
ありがとうございました。
こちら、報告レポートです。
https://touchcare.exblog.jp/28352436/
日本タッチ協会主宰で
関東方面で、タッチの体験講座もあります。
詳しくは、HPをご覧ください。
https://www.touchassociation.jp/




******************************************
7月7日 @ 大阪ドーンセンター
第二回 ソマティック・関西フォーラム
http://somaticevent.handcrafted.jp/items/11263922
主宰 日本ソマティック心理学協会
*****************************************
昨年は100人を超える来場者がご参加でした。
ココロとカラダの様々なレベルでのつながり・
統合にご関心の方、ぜひご参加ください。
アレキサンダーテクニークの
片桐ユズル先生他、
フェルデンクライス、ハコミセラピー等、
主要なソマティクスなワークが一度に体験できます。




今年も、ジュディス・ウィーバー博士が来日!
センサリーアウェネスの、来日ワークショップ予定。
詳しくは、センサリーアウェネス・ジャパンのサイトをどうぞ。
10月 山梨県 
https://www.kokuchpro.com/event/sa_s18/
11月 滋賀県
https://www.kokuchpro.com/event/sa_b18/




6月は、東京でのセミナーからはじまり
終末期のケアを担当するケア・ギバーの
方のための燃え尽き症候群を予防する、
GRACE プログラムに参加しました。
今年で4年目。私は2度目の参加です。

死にのぞむ人々の苦しみを支え
愛と思いやりをもって接していく
終末期のケアギバーの方々が
燃え尽きることも、枯渇することもなく
お仕事を継続していくには?
慈悲(コンパッション)の意味とは?
様々な角度から、熟練の先生方が
ファシリテートしてくださり、
とても、充実した2日間でした。

セルフケア・セルフアウェネスの
大切さを、あらためて実感します。

こころにやさしいタッチケア講座でも
このことを、とても大切にしているのですが
ますます、丁寧に体験的にお伝えしていこうと思った次第です。

特に、基本となるのは、
グランディング(大地とつながること)
マインドフルネス(今・ここにしっかりと注意を集中すること)


こころにやさしいタッチケア講座では、
最初に触れていく感覚で
大切にしているのは、
足の裏が大地に触れている感覚です。
あるいは、
大地に足の裏が支えられている感覚。

足首・膝・股関節の力をゆるやかに手放して
吐く息とともに、肩や上半身の力も手放し、
大地に身をゆだねるようにして、
足の裏から大地に流していきます。

深呼吸を数回。
吐く息をともに力を手放し、
地球とのつながりを感じます。

ごく自然と、、。
地球に触れている足の裏は、
私たちの意識を、
「今・ここ」に在るように
導いてくれるでしょう。


この感覚のバランスが崩れてしまうのが
地震の困ったところですね。
多くの方が、心身のバランスを崩します。

でも、、ゆっくりと、大地の揺れは
鎮静を取り戻していくでしょう。

足の裏を感じ
呼吸とともに、
もう一度、
大地を、地球を
信頼していけたらいいですね。

(グランディングの効能はまた次の機会に)

ひとつひとつ
回復に向けて。


本日も、長いメルマガを
ありがとうございました。


これから、夏本番となっていきますので
くれぐれも、心身をご自愛ください。



NPO法人タッチケア支援センター
~やさしくふれると世界は変わる~


中川れい子


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by touchcaresupport | 2018-06-26 13:59 | 日々の活動

6月4日、東京飯田橋レインボービルで開催された
この春設立しました、日本タッチ協会のお披露目イベントともいえる
人生に触れるタッチセミナー

お陰を持ちまして、無事終了いたしました。
ご来場の皆様、主催のBABジャパンの岩名さんをはじめ、
スタッフの皆様。本当に、ありがとうございました!
そして、ご一緒にセミナ―講師をご担当くださった
日本のタッチ研究の第一人者での山口創先生(桜美林大学)や、
teate セラピーの有本匡男先生、
また、お手伝いくださった日本タッチ協会の皆様、
あらためて感謝申し上げます。
下記、ご報告です!

報告者 中川れい子
     日本タッチ協会共同代表)

来場者の皆様は62名。
会場は、東京の飯田橋レインボービルの1階会議室。
大勢集まっていただき感謝です。
再会も、出会いにも、心がときめきました。

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セミナーは午後1時から5時まで。
まずは、私(中川れい子)のほうから
参加者お一人一人に、自分の内側に意識をむけて
からだや、隣の方との距離感も楽にしていただきながら
「セルフタッチングと気づきのワーク」をご案内しました。

柔らかな音楽とともに、約15分。
この日は、ハートと呼吸と、全身とつながった
ご自身のかけがえのない”手”を、
触れる・触れられるの両方から実感していただきました。
そして、「今の感覚は?How are you feeling now ?」
を各自で書き留めていただき、お隣の方とシェアリング。
はじめ、緊張されていた空気感が、やわらかに。

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そして、いよいよ、本日のメインイベント。
身体心理学者で、日本のタッチ研究の第一人者
桜美林大学教授、山口創先生
「最新の研究結果から知るタッチングの効果」のご講演です。
昨年12月に、関西タッチケアフォーラムでお招きしたばかりですが、
あらたな研究結果も加わった充実の1時間でした。

”触覚”の特徴(実在感・相互性・同時性・融合感)の説明と
オキシトシンの働きについての、最新研究をお伝えくださいました。

女性ホルモンとして知られるオキシトシンですが、
出産にかかわらない男性でも、分泌されます。
オキシトシンを促す方法は
*スキンシップ
*人に親切にする(ボランティア等)
*やさしい言葉かけ
*感情を発散させる
*五感の快(視覚・嗅覚・聴覚等)

オキシトシンのルートは
脳の視床下部から刺激をうけて
脳下垂体から分泌し、ルートは次の2つ。
血流をめぐり全身のオキシトシン受容体と
つながっていく末梢器官ルート。
たとえば、心筋の受容体とつながることで
心拍数を穏やかにする等の影響が報告されています。

もうひとつは、直接、脳に作用する中枢神経ルート。
ストレスや不安に反応する反応する偏桃体をやさしく包み込み
不安や痛みを軽減する作用が。
また、人との信頼やコミュニケーション、
愛情・愛着の形成にも役立ちます。

オキシトシンを鼻から噴霧し脳に届ける実験も報告されていて、
ゲーム中のお金の投資を促したり、
夫婦のもめごとが低下したり、
あるいは、医療用としては、
自閉症の症状の軽減としてすでに実用化されているとのことです。

とはいえ、人工のオキシトシンを取りすぎると
自分自身の自発的なオキシトシンの分泌が低下するので
オキシトシンスプレーはほどほどにということです。
(ネットで購入できるものはかなり濃度が薄くて効果は低いとのこと)

なので、やはり、スキンシップや触れ合い、五感の快や
信頼関係を通じての、オキシトシンの上昇が望ましいのですが、

タッチやマッサージ等の施術者と、
受け手のオキシトシン濃度を測ったところ、
施術前後で、それぞれが上昇したのですが、
施術者のオキシトシン血中濃度のほうが、
かなり高く上がっていくことがわかったということ。

オキシトシンは、触覚への刺激だけではなく、
「相手を思いやる心」「慈しみ」「利他的な心」も
大きな分泌を促す引き金になるので、
相手を大切に思いながら、触れていく施術者のほうが
オキシトシンの上昇率が高くなるということなのです。

次に、触覚の機能のお話もありました。

触覚には2つの機能があり、
1つは、知覚する機能。
それは、手や足の裏など、無毛部のほうが敏感。
もう1つは、感情喚起機能。
気持ちいい~って感じる部分ですが、
それは、逆に、有毛部のほうが感じやすいそうです。
ふわっと、毛並みにそって撫でてあげると
ペットでも、人間でも気持ちがいいですよね^^。
なるほどです。

特に、C触覚線維は、皮膚への快刺激を
脳の「島」へと直接届けるのですが、
このC触覚線維が、タッチのストロークに反応する速度が
(たとえば、背中をすぅっと撫でる)
実験により、1秒につき5センチぐらいが統計的に
快を感じる速度にぴったりくるということも
報告されているとのことです。

その他、やや圧を加えたほうが統計的に、心地よさを感じやすい。
手の平、全体で触れるほうが心地よい。
やわらかな手のほうが。。。
境界線を大切にする、、、等の、心地よい触れ方についても
伝えてくださいました。
フランス生まれのケア法、ユマニチュードのご紹介も。

最後に、先生の近著

そして、
静岡県掛川市との合同研究による、
スキンシップのすすめの、リーフレット配布事業などもご紹介。
これは、画期的な事業ですので、ぜひこちらをご覧ください。




次は、山口創先生と同じく、日本タッチ協会共同代表で
teateセラピーの主宰者である、有本匡男先生による、体験ワーク。


”タッチとは何か?”を問いかける、ちょっと哲学的なテーマ。

もちろん、その問いかけの答えは、一人一人が異なります。
こうだと決めてしまわずに、問いかける力。
良質な問いかけが、これまで気づいていなかったことに
巡りゆく可能性が。

本日の問いかけは
「今までに、印象深かったタッチとは?」
そして
「なぜ、そう感じたか?」

問いかけられることで、初めて動き始めるものがありますね。
私達は、人生の中で、様々な触れる・触れられる体験を積み重ね
そして、それが、記憶の深層としてからだに埋めこまれています。
問いかけることで、そことつながろうとする回路が動き始める。

私の場合、最初に出てきたのは、亡き父の手とタッチでした。
それが、原体験だったのだと、振り返ります。

次にペアになって、肩に触れるワーク。
ここで、視線や、意識の在り方で
どのように、タッチの質が変わるのかを体験しました。
とても、興味深いワークで、会場が盛り上がりました。



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最後に、30分だけいただいて、
中川が再び。

ワークは、もう有本さんで十分だったようなので、
私のほうからは、”Touch とCareがつながる時”と、、、
対人援助のタッチケアとしての視点をお伝えしました。

脳神経や皮膚の触覚との関係など、科学的な三人称視点。
受け手を思いやり、大切にケアする、二人称の視点。
そして、私の内側からの気づきを大切にする、一人称の視点。
さらに、コミュニティと、社会としての、We 一人称複数の視点。
などを。。。

最後に、山口先生と有本先生のお話をもとに、
対人援助により効果的なタッチの質を生み出すポイントを
10箇条お伝えしました。
すでに、皆様ご体験くださったことがほとんどなので
すぅっとご理解いただけたようです。

体験ワークとしては、効果的なファーストタッチを、セルフタッチで。
呼吸ととに、触れていく。
呼吸に波乗りしていくようなタッチ。

雑誌「セラピスト」さん主催とあって、
すでにセラピストとしてご活躍の方が大勢ご参加くださっていたご様子ですが、
この日のセミナーでは、とても、シンプルなところで
タッチの力と可能性を
共有できたかなぁと思います。

セミナーの三番目は、質疑応答。
有本先生が司会をしてくださりいながら
会場からのご質問に答えさせていただきました。


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私自身、東京では初めてのセミナー講師でしたので、
少しドキドキしながらも、
旧知のお友達との嬉しい再会の連続でもあり
心豊かな時間を過ごさせていただきました。



日本タッチ協会も、この春に設立したばかり。
はじまりの、スタートの、共同代表に関西からかかわらせていただきましたが、
大勢の、有能なセラピストさんがご参加ですので、
皆さんと、協力しあって広げていけたらと思います。

さて、東京で、6月にさっそく、
有本匡男さん、他、日本タッチ協会メンバーによる
6月11日と25日です。
東京の方はぜひどうぞ。

10月13日(土)&14日(日)
NPO法人タッチケア支援センター主催、
講師:中川れい子による、
を開催します。


また、関西では、7月21日より、
(最終回は、高齢者施設での実習)を開催しますので、
是非ご参加ください(パート1のみのご参加でも大丈夫です)


懇親会が終わってから記念撮影。
もう、おかえりになられた方もおられますが、
日本タッチ協会にかかわる、そうそうたるメンバーの皆様とご一緒に。

これからも、関西のタッチケア支援センターともども、
全国区での日本タッチ協会を、よろしくお願い申し上げます!



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by touchcaresupport | 2018-06-06 13:02 | 日々の活動

第五回関西タッチケアフォーラム
タッチ~つながる力とその癒し『触れるケアの意味を探り、ケアとコミュ二ティの未来を見つめる』@尼崎総合文化センター、おかげ様で無事に終了いたしました!
参加者&スタッフをあわせて90名近い、施術やトリートメントにかかわる方、看護・介護にかかわる方、子育てや子供支援、心理セラピーにかかわる方等がお集まりくださり、タッチやふれあいの大切さをわかちあう温かな心でつながる輪が広がっていきました。

はじまりに、タッチケア支援センター代表の中川れい子からご挨拶。タッチケアをSIENCE & CARE & SOMATICS & COMMUNITYの4つの視点から眺めていくことと、IT情報革命後の通信形態の変化、デジタル化など新たなテクノロジーの進展と少子化・小家族化の進展から、人と人との自然なふれあいが減り、人が人を命のあたたかみある存在として直接に触れて実感する体験そのものが減りつつあることの問題を提言。テクノロジーの進展と、タッチやふれあいの大切さの教育は補完関係にあるということをお伝えしました。

そして、スタートはゲスト講師としてお迎えしました、地域医療に精力的にかかわってこられた、梁勝則先生療法人(社団林山朝日診療所)の講座。題して『「あなたが担当(家族)でよかった!」と感謝される魔法のスキルを学ぶ~ユマニチュード&バリデーション~を活用した認知症利用者&家族とのハイパーコミュニケーション術

映像や実習ワークを含めた、わかりやすい講習は、会場全体を熱気に包み込み、明日から、家族やクライアントさんに、すぐにでも実践していけるツールとして、私たちの背中を大きく支えてくれそうです。梁先生の日頃の患者様とのかかわりへの繊細な気づきと優しいまなざし、日本の医療や看護をよりよくしていきたいという先生の情熱が伝わってまいりました。まさに、タッチケア支援センターのテーマである「やさしくふれると世界は変わる」のメッセージが、いっきに愛の次元にまで高めていくきっかけとなりそうです。愛は伝播する、波のように、渦のように。おそらくこのフォーラムにご参加くださったほとんどの、おひとりおひとりの方のご周辺から、この渦がさらに広がっていくのでしょう。

フランス生まれのユマニチュードは、「見る・語りかける・触れる(&立つ)」を大切にする対人援助法の1つで、相手の方の尊厳を深め、信頼関係を深めていく、シンプルながらパワフルなメソッド。私たちは常々、触れること以上に、触れていく、あるいは触れさせていただくという信頼関係を築くそのプロセスこそが大切だと思うのですが、丁寧なかかわりの上でで触れていくことで、寄り添いのタッチのクオリティも倍増します。ある意味実際にお体に触れることができれば、ほぼ問題は解決へと向かっていってるとも言えます。ですから、ほんとうに「かかわり」はタッチケアにとって重要なテーマ。今日は、そこを再確認することができました。

午後の山口創先生(桜美林大学リベラルアーツ群教授 身体心理学者)からは「触れるケアの意味を探る~オキシトシンとユマニチュード~」というご講演をいただきました。今回で、三度目のお招きとなった山口創先生、タッチケア支援センターの特別顧問もお願いしております。最近の山口先生のご研究の、自閉症のお子さんをもつお母さんたちにユマニチュードを教えるという活動も一定の効果が出ているらしく、今後が期待されます。また、こころとからだのつながり、身体心理学の視点や、触れることによるオキシトシン効果(オキシトシンについては年々研究が進んでいて今回も新たな発見が!)、タッチよる痛みの緩和の効果のその背景、触覚や神経線維についてのお話等、タッチについての最新の研究をお伝えいただきました。こうしたタッチに対する理解も、触れていく私たちの背中を支えてくれます。今回も穏やかで優しさあふれる講座で私たちの理解を深めてくださいました。

最後の村川治彦先生(関西大学人間健康学部)のお話は、さらに学問的な視点と、体験的なワークの両方で、人間のからだ・身体観の変遷、そして、ソマティクスがどのように成り立ってきたのか、その中でのエサレン研究所の位置付け。客観的に対象化された身体(見られる身体)と、内側から体験される一人称の身体(感じるからだ=SOMA )の異なるという視点を深めました。この一人一人の内側から自らが感じる自分自身の「からだ」という観点も、人間の尊厳と尊重という意味で重要な観点であり、ともすれば、自分自身をあとまわしにしがちな対人援助にかかわる人々にとっても大切な視点かなぁと思います。

休み時間には、こころにやさしいタッチケアの「ハンドトリートメント無料ブース」が大好評で、50名近い皆様が受けてくださり、トリートメントブースの周辺はヒーリングエネルギーが広がり、空間全体に広がっていきました。
また、山口先生の新著「皮膚は心をもっていた!」「手の癒し」や、こころにやさしいタッチケアのルーツであるエサレン®ボディワークの世界初の解説本、鎌田麻莉さんの「心で触れるボディワーク」もあっというまに完売。皆様に読んでいただけるのはとてもうれしいです。

最後の30分は質疑応答とまとめのワーク。
あまりの情報量とエネルギーに30分ではまとまりきれませんが、参加者おひとりおひとりが、それぞれの皆様の現場で、そのやさしいタッチを届けてくださいますように!

懇親会でも、さらに深いお話が!タッチを通じて愛を届けることの意味や可能性が深まっていきました。

やさしく触れると世界は変わる。
やさしくかかわると世界は変わる。
まさに、今この瞬間から、身近な家族から、そして自分に対しても、スタートできること。
タッチやかかわりを通じて、よりよい世界を創り出す大きな一歩を踏み出す記念すべきフォーラムとなりました。

講師の先生方、ご来場の皆様、そして、フォーラム全体をお手伝いくださったスタッフの皆様、本当にありがとうございました!
人と人とのふれあいの大切さを共有する、愛あふれる皆様がこうやってつながることができて、このフォーラムを開催した意義を感じました。
次回は、もっとご参加の皆様同士が交流できるような空間を創っていけたらなぁと思います。
やはり、フォーラムはいいものですね^^
時代が、ひとつ前に進みました。



              会場は地元尼崎の総合文化センター。大勢の方が集まってくださいました。
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最後の全体トークでは、全員の先生が演台に!(左から梁勝則先生、山口創先生、村川治彦先生と、中川れい子代表)
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会場では、こころにやさしいタッチケア体験ブースも。大勢の方が体験してくださいました。窓辺だったので光がいっぱいでした。やさしい癒しの空気が広がりました。
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関西タッチケアフォーラムには三度目の来訪。タッチ研究の第一人者、山口創先生。
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地域医療でご活躍の梁勝則先生。すぐに使えるコミュニケーション法はとても役に立ちました!
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最初に、少しだけ代表の中川がお話させていただきました。
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会場の壁に、デイサービスでの日々の高齢者の方へのタッチケア風景の写真を飾りました。

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by touchcaresupport | 2017-12-11 17:58 | 日々の活動


2017年3月7&8日、第三回目となるキャロリン・ターグ先生の来日ワークショップが兵庫県西宮市の北部、霊峰「甲山」を臨む滞在型の会館,六甲保養荘で開催されました。
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今回のタイトルは“Touch and Loss ~喪失と悲嘆にかかわるタッチセラピー”このテーマは、これまでキャロリン先生が私達を指導してくださったオンコロジータッチセラピー(癌患者さんへ)、ニューロタッチセラピー(脳卒中等の脳神経後遺障害の方へ)の延長にあるものでした。

医療的ケアが必要な患者さんにかかわる観点として、人生における“喪失(loss)”の理解を抜きに考えることはできなかったでしょう。まさに、3年間の、キャロリン先生のワークの集大成となる内容でした。

喪失(loss)の概念は、想像した以上に広く、それは悲嘆(Grief)、トラウマ、ショックを含めつつも、人生の中でほとんど全ての人が体験するテーマでもありました。それだけ、私達はクライアントさんの喪失と出会っていくケースが多いともいえます。喪失とは人生そのものであり、そして、喪失のプロセスの中に変容と成長が隠れていることもクラスを通じて体験的に理解が深まっていきました。

そして、喪失が私達の「アイデンティティ」や、「いかに、私は人から愛されているのか?」というテーマにも深くつながるという、深い洞察も得ることができました。なるほど、タッチというものは、人のアイデンティティや、自尊感情や自己愛にもかかわっていくものなので、人生の喪失と、タッチケアとのつながりは、決して浅いものではないと再確認した次第です。

これまでグリーフケアに関するケアの多くは、“語る”ことと“傾聴”に主眼が置かれてきましたが、タッチケアのような、身体への関わり”を通じてのワークの可能性も、このクラスではテーマとなり、感情や体感覚、ボディスキャン瞑想や絵を描くワークなどもとりあげらました。

「からだ”とは、喪失の体験を変容させるひとつの入り口ともなりうるものす」

という、キャロリン先生の導きの中、2日間、15名の参加者は、自分自身や他者の喪失の体験に寄り添いながら、感情やからだの感覚に意識を向けていく、凝縮した時間が流れていきました。
下記、クラスでのキャロリン先生の御言葉と、実際に行ったワークを中心に、私のノートをもとにして、少し長くなりますがご報告いたします。ブルーのところは、主にキャロリン先生の講義を記録ノートをもとに再現したものです。私自身の解釈も入り、クラスの内容のごく一部ではありますが、ご容赦ください。

         
      (文責  中川れい子(NPO法人タッチケア支援センター、代表)

1、儀式(Ritual)

「…一見、宗教的な体験にみえますが、宗教を超えたところでも、私達は日常的になんらかの儀式を行っています。一般的に、儀式とは、グループで、あるいは個人において、人生の段階が変化するときや人生の折り目に、そうであると認識しあうことあらわします。人生の変わり目への変容。。。しかし、私達は実際には、一瞬一瞬、変容し、そして、その一瞬一瞬が儀式であるともいえるのではないでしょうか。。。」

クラス全員が大きなサークル(輪)をつくって互いに向かい合い、それぞれ、準備のできた人から語りはじめました。自己紹介、そして、自分自身の喪失体験の話。その喪失にかかわる何かを(たとえば故人の写真や遺品、いつも身に着けている大切なもの等)を、祭壇に置いて、置き終わったら、今、自分の身体の中で、何を感じているのかを意識し、そこに手をあててみる。それを周囲の人も一緒に、同じところに手をあてて感じてみます。15名が次々に祭壇に置くことで、2日間のクラスを見守る“私達の祭壇”が生まれました。

2、語りと傾聴

全員が語り終えるまで、かなりの時間がかかりました。ここでは、「語ること」そして「傾聴」という大切なワークが行われていきました。

「喪失は、すべての人が体験するもので、一度だけではなく、何度も何度も繰り返し訪れます。その体験は、様々で、一人一人の方で異なります」

まずは、“相手の話を、主観的な判断を手放して、誠実に“聴く”ことから。。。これが、私達の最初のワークとなりました。

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3、悲嘆とは?(テキストより)

“悲嘆とは、喪失、災難、不幸などに起因する、強烈な感情的苦しみである。深い惜別、深い悲しみ。”(ウェブスター辞典) 悲嘆は、個人的に意義のある喪失に対する不随意の(いやおうなしの)反応だと、狭義に定義することもできる。その反応は精神的、感情的、肉体的、社会的、行動的、そして/またはスピリチュアルの、どんな組み合わせもあり得、いつでも現れ得る。(テキストより)


4、喪失の種類 (テキストより)

有形の喪失Concrete Losses : 所有物、金銭、仕事、家
進んでいく喪失Developmental Losses: 生殖能力、歩行能力、健康、聴力、視力などの能力
自己の喪失Loss of Self : 身体的病気、離婚、配偶者の死、キャリア、虐待(トラウマ)
抽象的な喪失Abstract Losses: 夢、信じる気持ち/信念、性的エネルギー、ユーモア、自立、自由、人生の質
他者の喪失Loss of others : 配偶者/パートナー、両親、友人、子供、兄弟姉妹、仕事仲間、場所、コミュニティー、流産/中絶、他者の転居を通して


5、悲嘆と喪失、トラウマ、ショック

喪失があれば、悲嘆があるかというと必ずしもそうではなく、悲嘆は喪失の結果、期待しようが、さけようが、いやおうなしに起こりうる不随の反応の1つです。トラウマは、喪失とも悲嘆とも異なります。悲嘆が必ず、トラウマを引き起こすとは限りませんが、トラウマは必ず悲嘆をおこします。トラウマは、予期せぬ、望まなかった喪失の結果もたらされます。トラウマには、多くの場合、悲嘆が含まれます。“何を喪失したのか?”は、重要ではなく、喪失の内容に優劣はありません(ex パートナー、親、子、ペット、仕事、、、等)。喪失を体験した人が、それにより、どういう体験をしたかということが重要なことです」

6、喪失とアイデンティティ

「喪失は、すべての人が体験します。喪失によってもたらされる悲嘆は、人によって様々で、回復に必要な期間も人によって様々で、問題の表出の仕方も様々です。

その中で、とくに深刻さが伴う喪失は、多くの場合、その人自身のアイデンティティを揺るがすような問題であることです。

すなわち、喪失によって、「自分がこうだと思っていたものが揺るがされる」ことで、たとえば、仕事を自分自身のアイデンティティだと思っている人にとって、仕事を失うことは、深刻な喪失であり、それによって悲嘆も伴うでしょう。この場合の喪失は、“自分像(こうだと思われている自分)”の喪失であり、自分をどのように外部に見せているのか?あるいは、「自分がどのように他者から愛されていたのか?」 の変化をあらわします。自分像を失うということは、外部からの愛を失うことに等しいともいえます。

ここで、喪失体験を通じて、その後、自分はどのようなアイデンティティを獲得したのか? 
どのように、人から愛されることを受け取ることができたのか?というプロセスが大切となるでしょう。

このように、喪失のテーマには、アイデンティティというコンセプトが鍵となります。すべての喪失が、アイデンティティの喪失と関係するという訳ではありませんが、多くの場合、喪失を通じて激しい苦しみの中にいる人の多くは、喪失を通じて、アイデンディティの揺らぎと直面する人が多いといえるでしょう。地位や仕事、人間関係などで、自分像を制限している、、、その制限を超えていけない苦しみ。制限するような自分自身のアイデンティティに、執着していること。。。など、その苦しみの背景には様々なことが挙げられます。

この執着を手放す方法を2つ、ご紹介しましょう。

 哲学的・宗教的・スピリチュアル的なアプローチ。 

これまでの小さなアイデンてぃティを超えていく自分。

② 人とつながる。あるいは、自然とつながる。

悲嘆に苦しんでいるときに、もっとも大切なことは、「つながり」だといえるでしょう。
その人を、治そうとするのではなく、つながること。ジャッジせず、ただ見守ることが、大切です。」



7、ワーク① ボディスキャン瞑想

床に横たわり、ガイドの誘導を聴きながら、自分のからだを丁寧にゆっくりと感じていきます。マインドフルネスストレス軽減法の1つのワークです。このワークは、前日の3月6日、キャロリン先生による実践エナジーワーク入門講座でも行われました。

8、ワーク② 意義のサークル(The circle of significant)のワーク

このワークは、『Technique of Grief Therapy 』で紹介されたJane Simingtonによる実践的なワークです。
このワークの基本姿勢は、「悲しみの中に、いつまでもとどまらず、その中にある変容の可能性をみていく」というものです。

ワーク: 紙に、大きな円を描いてみる。それを、大きなパイ(ケーキ)とみなして、パイを切るように、線をいれて、自分なりの喪失のマップを描く。クレヨンや色鉛筆などで色を使い、自由に描きます。そして、サークルの中の喪失を描いた大きなパイ(円)と対話し、その中の可能性を見つめ、感じてみたあと、ペアになって、互いに語り、そして、相手の言葉をただ傾聴します。頭の中の理解だけではなく、絵を描いたり、ハートから話すことが大切。みんな、内側の中に感情があります。それを、ただ、感じること。ただ、語ること。たとえば、絵を描いたり、、、、。それが許される時間は、とても大切。内側にある言葉を超えた、深層に埋め込んでいたものを感じてみる。かつて、失ったことは、今に、大きな意味を届けてくれるのかもしれません。そして、こうしたワークは、一生を通じて、続けていくことができます。

1日目のクラスの、ひだまりの夕刻時、、、会場のそれぞれの空間で、参加者の方達は、自分自身の”喪失のパイ”を描いていきました。
そして、ペアになって、語り合いました。


9、ワークその2 ハンドトリートメント

とても、やさしく、穏やかに、相手とつながり、腕を下からささえるように、骨(手首)のところから触れていきました。ストロークはせずに、ただ、触れていく、、、こんなに優しいハンドトリートメントは、初めて見ました。この空気感は、実際に観ていただかないとお伝えできないかと思いますが、まずは写真のみで。


上:丁寧にゆっくりとポジションと関係性を築いて、手首の骨の部分から触れていきます。支える手にも注目。オイルやローションは使いますが、ストロークは、あえてしません。
下:偶然、右腕を骨折された参加者の方がモデルになってくださいまいした。ギブスの上からも、やさしくホールドします。移動のときも、丁寧に、やさしく支えながら。

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10、 ワーク3 マッサージテーブルを使っての、タッチセラピー

これまでのことを振り返って、マッサージテーブルを使用しての、着衣のままでのタッチセラピーのワークをペアになって行いました。まず、喪失の体験を語り、傾聴し、そして、やさしく、おだやかに、ふれていきました。会場を、キャロリン先生がまわり、アドバイスしていきます。穏やかで、やさしく、静謐な、癒しの空間が育まれていきました。実際に体験してみて、、、やさしく、大切に触れられることの大きな効果を、参加者の方達は、身をもって再確認されました。


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11、グリーフケアについて、タッチセラピーの可能性

*生まれてすぐの赤ちゃんが、触れてもらうというコミュニケーションが得れない場合、死に至る場合すらあることが、わかっています。*タッチセラピーでは、言葉を表現する以前の状態に、かかわることができます。*肌の感覚受容器は5千個以上。タッチを通じて、エネルギーや情報を届けることができます。*タッチを通じて、私達の手は、受け手のからだに、愛と平和を伝えることができます。
*プロセスしきれない感情は、からだのどこかにとどまる。昔、マリオン・ローゼン(ローゼンメソッドの創始者)にこう質問した「身体から解放された感情のエネルギーは、その人の頭の中の意識が、そのエネルギーがそこにあると思っていても、抜けていくことがある」と。
*タッチを通じて、「あなたの体は、大丈夫。今、ここにある(presence)ことを伝えることができる。

時間がすべてを癒すのではなく、愛がすべてを癒すのです」(アンデル・ルーニー)

12、ケアのスぺクトラム

喪失や悲しみを体験しているクライアントや患者に対して、私達は、どのようにかかわることができるのか? キャロリン先生が考案した、ケアのスペクトラムを通じて、講義が行われました。同情でもない、燃え尽きてしまうような共感でもない。。。「慈悲」というフィールドで、クライアントとセラピストが「共に在る」空間を構築するための、エッセンスが、解説されました。

「セラピストの在り方として、自分自身をたもって、自分自身でいられること。クライアントの方が、自分自身で答えを見つけていけるようにサポートすること。悲嘆で悲しんでいる人に、自分の信念を伝えるのは、プロとして望ましい方法ではありません。クライアントに対して、今この瞬間でいることを支えて、あるがままを見ることをサポートします」



以上、長々となりましたが、キャロリン・ターグ先生の2017年3月7&8日の「Touch and Loss ~喪失と悲嘆によりそうタッチセラピー~」のクラスのご報告をさせていただきます。2日という短い時間では、受け取りきれない、膨大な内容でした。前日の、3時間のクラス、実践エナジーワークで、キャロリン先生が語られたように、すべての情報と体験は、エネルギーとして私達に届けられたのでしょう。

遠方からも大勢の方がご参加くださいました。
看護や、対人援助の現場に織られる方も大勢ご参加くださいました。
皆さん、真摯に、患者さん・クライアントさんに向き合うことを大切にされている方ばかりで、日本のケアの方向性に未来を感じさせてくれる2日間となりました。皆さんで、創り上げてくださった空気感が、今も懐かしく思い返されます。

そして、遠い、サンフランシスコの地から、私達に大切なエッセンスを伝えてくださったキャロリン先生。
深く、膨大な内容を、丁寧でわかりやすい日本語で通訳してくださった、広瀬由美子さん。
お手伝いくださった、すべての皆様

ただただ、感謝でいっぱいです。
これからも、じっくりと、受け取ったものを、私達の日々のタッチケアの活動に、浸透させていきたいと願います。
みなさん、ほんとうに、ありがとうございました。


代表中川れい子

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by touchcaresupport | 2017-04-01 14:02 | 日々の活動

今年の9月に朝日新聞の夕刊のコラム『葦、夕べに考える』のコラムニスト、西見誠一記者から取材していただきました。胃カメラを受けたときに、看護師さんから背中をさすっていただいたら、劇的に不安や痛みが解消したということで、その理由を、、、ということでした。

ご自身のご体験的を通して、タッチについての素敵なコラムに書きあげてくださいました。
少しだけ、タッチケア支援センターの名前も出してくださいました。
西見さんと、記者さんの腰をやさしくさすってくださった、看護師さんに感謝です。
やさしいタッチが、これからも、広がりますように。

こちら、2016年10月14日の朝日新聞の夕刊のコラムです。
http://www.asahi.com/articles/ASJB64PP8JB6USPT00B.html


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by touchcaresupport | 2016-11-14 11:32 | 日々の活動