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社会的距離と、パーソナル・スペース Hands on 2020 4月6日発行メルマガより

タッチケア支援センターのメルマガ
Hands on 2020年4月号(その1)
「社会的距離と、パーソナル・スペース」
いつもは、講座やイベント等のお知らせが中心ですが、新型コロナウイルスの影響で講座とボランティア活動はお休み中です。しばらくはメルマガで徒然に発信しながら、人類の心身の健康と癒しのためにとても重要な「ふれあうこと」「つながること」の意味を探求していきたいと思います。”会わない””触れない””距離をたもつ”ことが必要とされるこの時期、ある意味、より気づきあるタッチを深めていくための大切なレッスンの時期なのかもしれませんね。(下記、長文ですが、お暇なときにご笑覧ください。NPO法人タッチケア支援センター代表 中川れい子)

***

~ 社会的距離(Social Distance)と
  パーソナルスペース(Personal Space)~

100年前のスペイン風邪の世界的大流行の時も
もっとも、感染防止に効果があったのも、
「社会的距離」をとることだと言われています。
それは科学が発達した現在でもあまり変わりはないと言われています。

飛沫がかからず、直接触れ合わないような距離。
だいたい、2メートル前後だと言われています。

こういうふうに、距離をとることで、
感染を防ぐ効果はもちろん高まりますが、
残念ながら、人間にとって、
とても大切な信頼感や親密感からくる
ほっとするような安心感は損なわれてしまいます。

そして、

距離をとられることで、多くの人が
「自分は遠ざけられている」
「受け入れられていない」
「愛されていない」
・・・と反応しやすくなります。

(ハグや握手やタッチケアは、
 ダイレクトに、あなたのことを大切にしているよ
 受け入れている・愛しているよ。。。とつたえる
 わかりやすいメッセージでもあるのですよね)

このことにより、精神的ストレスが深まりやすい。
まさに、孤独は心を蝕む・・・ですね。

なので、直接会ったり
触れたりできない時期だからこそ、
電話で声をかけたり、
メールであいさつをしたり
あるいは、テレトークで
声や表情を伝えていこうと思います。

あなたのことを大切に思っていますよ
。。。ということを、
身近な方に伝えていただきたいのです。

人間の神経系は人との”つながり”を必要とします。
そのつながりは、もちろん直接会ったり
手を握ったり、ハグしたりするような
身体感覚を通じて、より確かなものと感じるのですが、
実は「アイコンタクト」「表情」「声のトーン」
等でも私達の神経系は、ある程度反応することが
明らかになっているからです。

そして、目に見えない「思い」も伝わります。
怖れや不安ではなく、愛と思いやりを、
伝えあうことを意識してみてください。

実際、こうしたことは、
タッチケアの施術の上では、基本中の基本で、
目で触れる。
表情で触れる。
声で触れること。
そして、距離や空間を感じることは、
触れる以前の大切な”つながり”の大原則なのです。

次に大切にすることは、
人と人との「間」への気づきです。

そこで、
こころにやさしいタッチケア講座での
パーソナル・スペース(personal space)
という考えをお伝えしたいと思います。

私達の、誰もが
自分自身が安心・安全で
自由を感じられる個人的な領域が必要です。
それを、パーソナル・スペースと呼んでいます。

どれぐらいの広さかというと、
両腕をのびのびと伸ばして(ハートから)
自分の身体の周辺を360度広げてみてください。
だいたい、そのあたりかと思います。

パーソナルスペースとは、
”自分らしい呼吸”ができる空間と
言い換えてもいいかもしれません。

ご自身のパーソナル・スペースを
大切にしながら、
”息がつまるような”関係や距離を
この機会に見直してみること。
そして、自分らしい呼吸ができる空間を
あらためて整えていってはいかがでしょうか?

こころにやさしいタッチケア講座では、
施術で人に近づくときに、
相手の方のパーソナル・スペースを尊重しながら
ゆっくりと、気づきをもって近づく練習をします。
そうすることで、その方が恐怖を感じず、
安心と尊重されていることを
感じるからです。

今のこの時期は、その領域に入らずに、
ただ大切に見守ることが中心となりますが、
その「見守り」「尊重する」こともまた
”タッチケア”の1つであることも
知っていていただけたらなぁと思います。

自分自身のパーソナルスペースと
相手の方のパーソナルスペースが
重ならないような距離。

それが
「社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)」
だと言っても良いでしょう。

もちろん、遠ければ遠いほど、
感染防止の効果は高いのですが、
その離れている距離や空間にも
気づきを持ってみましょう。

気づきとともに
離れていることは、
その方の、パーソナルスペースを
とてもとても、尊重している意味にも
置き換えることができます。

そして、
今は、離れているけれど
あなたのことはとても大切ですよ。

そんな思いを、
大切な方に伝えてみてはいかがでしょうか?

社会的距離と、パーソナルスペース。

新型コロナの時代を通じて
私達が、こうした距離とスペースへの
気づきや意識が高まっていくことで、
さらに、人の心と身体にやさしい
タッチケアが、育まれていくのでは?
と、夢想しています。

今日のお話は、これぐらいで。
次回は、自分とつながること
自分自身に触れていくケア
“セルフタッチング”について
お伝えしたいと思います。

皆様の安全と心身の健康を心からお祈りし
そして、少しでも明るい未来が開かれる希望を胸に。
お互いに、これからもつながりあえればと思います。

皆さま、および、ご家族の方々のご健康を
心よりお祈りしております。
この危機の時代を、乗り越えていきましょう!

NPO法人タッチケア支援センター
-やさしくふれると世界は変わるー
代表理事 中川れい子

office : 兵庫県尼崎市立花町2-13-10 アルファホーム1階
PCmail : info@touchcaresupport.com
tel : 06-4967-9839
公式HP : http://touchcaresupport.com/


by touchcaresupport | 2020-04-18 13:07