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6月4日、東京飯田橋レインボービルで開催された この春設立しました、日本タッチ協会のお披露目イベントともいえる
人生に触れるタッチセミナー お陰を持ちまして、無事終了いたしました。 ご来場の皆様、主催のBABジャパンの岩名さんをはじめ、 スタッフの皆様。本当に、ありがとうございました! そして、ご一緒にセミナ―講師をご担当くださった 日本のタッチ研究の第一人者での山口創先生(桜美林大学)や、 teate セラピーの有本匡男先生、 また、お手伝いくださった日本タッチ協会の皆様、 あらためて感謝申し上げます。 下記、ご報告です! 報告者 中川れい子 来場者の皆様は62名。 会場は、東京の飯田橋レインボービルの1階会議室。 大勢集まっていただき感謝です。 再会も、出会いにも、心がときめきました。 セミナーは午後1時から5時まで。 まずは、私(中川れい子)のほうから 参加者お一人一人に、自分の内側に意識をむけて からだや、隣の方との距離感も楽にしていただきながら 「セルフタッチングと気づきのワーク」をご案内しました。 柔らかな音楽とともに、約15分。 この日は、ハートと呼吸と、全身とつながった ご自身のかけがえのない”手”を、 触れる・触れられるの両方から実感していただきました。 そして、「今の感覚は?How are you feeling now ?」 を各自で書き留めていただき、お隣の方とシェアリング。 はじめ、緊張されていた空気感が、やわらかに。 身体心理学者で、日本のタッチ研究の第一人者 「最新の研究結果から知るタッチングの効果」のご講演です。 昨年12月に、関西タッチケアフォーラムでお招きしたばかりですが、 あらたな研究結果も加わった充実の1時間でした。 ”触覚”の特徴(実在感・相互性・同時性・融合感)の説明と オキシトシンの働きについての、最新研究をお伝えくださいました。 女性ホルモンとして知られるオキシトシンですが、 出産にかかわらない男性でも、分泌されます。 オキシトシンを促す方法は *スキンシップ *人に親切にする(ボランティア等) *やさしい言葉かけ *感情を発散させる *五感の快(視覚・嗅覚・聴覚等) オキシトシンのルートは 脳の視床下部から刺激をうけて 脳下垂体から分泌し、ルートは次の2つ。 血流をめぐり全身のオキシトシン受容体と つながっていく末梢器官ルート。 たとえば、心筋の受容体とつながることで 心拍数を穏やかにする等の影響が報告されています。 もうひとつは、直接、脳に作用する中枢神経ルート。 ストレスや不安に反応する反応する偏桃体をやさしく包み込み 不安や痛みを軽減する作用が。 また、人との信頼やコミュニケーション、 愛情・愛着の形成にも役立ちます。 オキシトシンを鼻から噴霧し脳に届ける実験も報告されていて、 ゲーム中のお金の投資を促したり、 夫婦のもめごとが低下したり、 あるいは、医療用としては、 自閉症の症状の軽減としてすでに実用化されているとのことです。 とはいえ、人工のオキシトシンを取りすぎると 自分自身の自発的なオキシトシンの分泌が低下するので オキシトシンスプレーはほどほどにということです。 (ネットで購入できるものはかなり濃度が薄くて効果は低いとのこと) なので、やはり、スキンシップや触れ合い、五感の快や 信頼関係を通じての、オキシトシンの上昇が望ましいのですが、 タッチやマッサージ等の施術者と、 受け手のオキシトシン濃度を測ったところ、 施術前後で、それぞれが上昇したのですが、 施術者のオキシトシン血中濃度のほうが、 かなり高く上がっていくことがわかったということ。 オキシトシンは、触覚への刺激だけではなく、 「相手を思いやる心」「慈しみ」「利他的な心」も 大きな分泌を促す引き金になるので、 相手を大切に思いながら、触れていく施術者のほうが オキシトシンの上昇率が高くなるということなのです。 次に、触覚の機能のお話もありました。 触覚には2つの機能があり、 1つは、知覚する機能。 それは、手や足の裏など、無毛部のほうが敏感。 もう1つは、感情喚起機能。 気持ちいい~って感じる部分ですが、 それは、逆に、有毛部のほうが感じやすいそうです。 ふわっと、毛並みにそって撫でてあげると ペットでも、人間でも気持ちがいいですよね^^。 なるほどです。 特に、C触覚線維は、皮膚への快刺激を 脳の「島」へと直接届けるのですが、 このC触覚線維が、タッチのストロークに反応する速度が (たとえば、背中をすぅっと撫でる) 実験により、1秒につき5センチぐらいが統計的に 快を感じる速度にぴったりくるということも 報告されているとのことです。 その他、やや圧を加えたほうが統計的に、心地よさを感じやすい。 手の平、全体で触れるほうが心地よい。 やわらかな手のほうが。。。 境界線を大切にする、、、等の、心地よい触れ方についても 伝えてくださいました。 フランス生まれのケア法、ユマニチュードのご紹介も。 最後に、先生の近著 「マインドフルネス、子育て法」のご紹介と そして、 静岡県掛川市との合同研究による、 スキンシップのすすめの、リーフレット配布事業などもご紹介。 これは、画期的な事業ですので、ぜひこちらをご覧ください。 次は、山口創先生と同じく、日本タッチ協会共同代表で teateセラピーの主宰者である、有本匡男先生による、体験ワーク。 ”タッチとは何か?”を問いかける、ちょっと哲学的なテーマ。 もちろん、その問いかけの答えは、一人一人が異なります。 こうだと決めてしまわずに、問いかける力。 良質な問いかけが、これまで気づいていなかったことに 巡りゆく可能性が。 本日の問いかけは 「今までに、印象深かったタッチとは?」 そして 「なぜ、そう感じたか?」 問いかけられることで、初めて動き始めるものがありますね。 私達は、人生の中で、様々な触れる・触れられる体験を積み重ね そして、それが、記憶の深層としてからだに埋めこまれています。 問いかけることで、そことつながろうとする回路が動き始める。 私の場合、最初に出てきたのは、亡き父の手とタッチでした。 それが、原体験だったのだと、振り返ります。 次にペアになって、肩に触れるワーク。 ここで、視線や、意識の在り方で どのように、タッチの質が変わるのかを体験しました。 とても、興味深いワークで、会場が盛り上がりました。 最後に、30分だけいただいて、 中川が再び。 ワークは、もう有本さんで十分だったようなので、 私のほうからは、”Touch とCareがつながる時”と、、、 対人援助のタッチケアとしての視点をお伝えしました。 脳神経や皮膚の触覚との関係など、科学的な三人称視点。 受け手を思いやり、大切にケアする、二人称の視点。 そして、私の内側からの気づきを大切にする、一人称の視点。 さらに、コミュニティと、社会としての、We 一人称複数の視点。 などを。。。 最後に、山口先生と有本先生のお話をもとに、 対人援助により効果的なタッチの質を生み出すポイントを 10箇条お伝えしました。 すでに、皆様ご体験くださったことがほとんどなので すぅっとご理解いただけたようです。 体験ワークとしては、効果的なファーストタッチを、セルフタッチで。 呼吸ととに、触れていく。 呼吸に波乗りしていくようなタッチ。 雑誌「セラピスト」さん主催とあって、 すでにセラピストとしてご活躍の方が大勢ご参加くださっていたご様子ですが、 この日のセミナーでは、とても、シンプルなところで タッチの力と可能性を 共有できたかなぁと思います。 セミナーの三番目は、質疑応答。 有本先生が司会をしてくださりいながら 会場からのご質問に答えさせていただきました。 私自身、東京では初めてのセミナー講師でしたので、 少しドキドキしながらも、 旧知のお友達との嬉しい再会の連続でもあり 心豊かな時間を過ごさせていただきました。 日本タッチ協会も、この春に設立したばかり。 はじまりの、スタートの、共同代表に関西からかかわらせていただきましたが、 大勢の、有能なセラピストさんがご参加ですので、 皆さんと、協力しあって広げていけたらと思います。 さて、東京で、6月にさっそく、 有本匡男さん、他、日本タッチ協会メンバーによる 日本タッチ協会主催の「タッチ体験会」があります。 6月11日と25日です。 東京の方はぜひどうぞ。 10月13日(土)&14日(日) NPO法人タッチケア支援センター主催、 講師:中川れい子による、 を開催します。 また、関西では、7月21日より、 (最終回は、高齢者施設での実習)を開催しますので、 是非ご参加ください(パート1のみのご参加でも大丈夫です) 懇親会が終わってから記念撮影。 もう、おかえりになられた方もおられますが、 日本タッチ協会にかかわる、そうそうたるメンバーの皆様とご一緒に。 これからも、関西のタッチケア支援センターともども、 全国区での日本タッチ協会を、よろしくお願い申し上げます!
by touchcaresupport
| 2018-06-06 13:02
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