5/5 第一回被災地活動報告② 宮城県 七ケ浜

5月4日、大槌町でのタッチケア支援活動を終えて、花巻経由で仙台へ。仙台には、ご一緒にアロマのハンドマッサージで活動した宮城県在住の方が車で送ってくれました。
 その日は仙台駅前のホテル泊、5日早朝に、仙台在住のアロマセラピストの小澤尚子さんが車で迎えにきてくださり、車で約40分ほどのところにある、仙台郊外の七ケ浜の避難所「生涯学習センター」へ。

 そこで、千葉県のNPO法人、「国際ヒーリング看護協会」さんの活動にジョイントさせていただきました。
 七ケ浜の生涯学習センターには約300名の方が避難されていました。そこもまた高台にあるのですが、すぐ下の沿岸部の町は、大槌町と同じく、津波で壊滅状態でした。
 ただ、仙台という都会から近いせいか、瓦礫の撤去は大槌町よりも進んでいて、周辺では仮設受託の建設が進んでいました。(木造の仮設住宅も建築中でした。これは、阪神大震災では見たことがないスタイルの仮設です)

 国際看護ヒーリング協会は、昨年12月に看護師の中ルミさんを中心として設立されたNPO法人です。医療や看護に、統合医療やヒーリングを根付く活動を積極的になさっています。
 今回のメンバーは看護師さんや医療関係の方以外に、気功師さんや整体師、アロマセラピスト、レイキヒーラーが参加。活動内容は、ほぼ、前日の大槌町での活動と似ておりましたが、こちらは、避難所前に、テントを張り、カフェをおこないながら、とおりを行く被災された方たちに声かけをしながら、テントの中で施術するというスタイルでした。避難所内の施術にくらべて、プライバシーが確保できるので、比較的リラックス度も高いようでした。
 しかし、午後は風がきつくなったので、避難所内へ。他団体が、足湯をなさってたので、そのお隣で、椅子をならべての施術をおこなわせていただきました。背中へのタッチケアと、手あるいは足のオイルマッサージを中心に20分から30分の施術をおこないました。

 大槌町にくらべて、全体的にボランティア数も多く、物資も豊富のように見えました。やはり、交通の便がいいからでしょう。しかし、避難生活をされる皆様の、ストレスはやはり深く、夜眠れない、頭がすっきりしない、首や肩のこりなどを訴える方が多くみられました。

 ここ、七ケ浜は、縄文時代の遺跡も多く、古くからの人々の営みが紡がれた町です。
 仙台在住のアロマセラピストの小澤尚子さんは、小さいころよく訪れた浜が、いまは瓦礫でうずもれてしまっていることを嘆いておられました。このお気持ちは、阪神大震災のときに、私も感じたことなので、非常によく伝わります。
 この七ケ浜もまた、今後、その復興を見守り、支援活動を継続したいと思います。

 ★
 
 マッサージやタッチケア、ヒーリングなどの施術は、少なくとも、受けている最中は心地よく、ストレスの解消に役立つようです。もちそんその場限りのことかもしれませんが、タッチのもたらす本質的な効果である、「今、ここにある」感覚、あるいは「つながり感覚」が根付く可能性があるように感じられました。
 これについては、一回限りではなく、継続的なかかわりが、必須であると痛感しました。
 被災者の方の、精神的な自立支援の前段階としての、タッチケア支援のあり方を検討したいと思います。

 大槌町、七ケ浜ともに、対象となった方たちの問題は、大きくわけて、次のようでした。

① 被災者の方の問題として、避難所生活での気疲れ、不眠症、いらいら、あるいは、肉親との死別による悲嘆など、精神的なストレスの問題。

② 被災時での事故の後遺症や、それ以前での故障個所が避難生活で悪化した身体的機能障害。膝や腰、肩などの痛みなどの問題。

タッチケアで比較的効果が高かったのは、主に①の方でした。また、大槌町では臨床心理士さんとも合同で活動しましたので、シェアしあうことができました。②の場合は、同じく、理学療法士の先生がおられましたので、そちらに橋渡しいたしました。

タッチケアは、おだやかに優しくふれることが主な手法ですので、安全・安心度は高いのですが、機能障害に対してアクティブに働きかけることはできません。被災地では、こうした、身体的機能障害をケアする専門家の方たちの派遣が必要であると実感しました。

 いずれにしても、タッチケアを通じて、つながりを深め、少しでも心地よさを味わっていただくと同時に、被災者の方たちと、より深く体験をシェアし、支持的にサポートしていける可能性を感じました。そのさいに、継続したケア体勢が保てるように、他の専門家の方たちや、現地の方たちとの連携や、ローテーションを組みながら、現地サポートをおこなっていければと思います。

 私の個人的な体験ですが、16年前の阪神大震災のとき、自ら被災し、その後、避難所・仮設住宅に関わったことが、ふれることを学ぼうと決意したきっかけでした。言葉の届かない被災地の悲しみに、「せめてもの・・・」と思い学び始めたものが、再び、避難所で、こうやって被災者の方たちの肩や背中にふれさせていただけることは、16年前にやりのこしたことを実践させていただける、貴重な体験でした。
 そして、あのときに、それが必要であると直観し、学び、実践したことが、あながち間違いではなかったということが、今回の活動で確かめることができました。
 こうした支援方法が、より一層、効果が増しますように、その実践的な方法を検討したいと思います。



NPO法人タッチケア支援センター 中川玲子 報告
http://touchcaresupport.com/


写真は、七ケ浜の瓦礫
そして、その高台にある避難所、生涯教育センター前に貼られた国際ヒーリング看護協会さんのケアルーム・テント。

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by touchcaresupport | 2011-05-10 23:29 | 震災支援活動

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