昨年、二度、日本にお招きした、キャロリン・ターグ先生の「オンコロジータッチセラピー」講座にご参加くださった、がん専門看護師&看護学教諭の先生方をゲスト講師にお迎えしての「がん」への理解を深める専門的な講座です。先生方の日本の医療現場でのがん看護への長年のご経験から学ぶと同時に、米国オンコロジーマッサージセラピーのガイドラインに基づいたアプローチ法もご紹介します。

(好評につき定員となりました。キャンセル待ちのみ受付させていただきます)


****************************************
2016年 秋 こころにやさしいタッチケア講座 <専科>
~ がんを生きる人々へのタッチケアを学ぶ 2days ~ 
***************************************** 


がん専門看護師としてご活躍されるゲスト講師をお招きし、「がん」、そして「がんを生きること」への理解を深め、安全で心地よく、心身にやさしいタッチケアを提供するためんに必要な知識と理論を学びます。実技では、穏やかな圧で安全に提供できるタッチケアを体験します。


【1】11月27日(日) がんを学ぶ①
 『がん、三大治療と副作用の理解&着衣の上からのタッチケア』


 【午前】(scheduleは変更することがあります)
◎一般のタッチケアと、がん患者さんへのタッチケアとの違い、講座の概要(中川玲子)
◎がんとは?(発生や増殖のプロセス、がんの種類や転移について等)(松村優子)
【午後】
◎がんの三大治療と、その治療による影響と副作用。がんを生きることへの理解(松村優子)
◎質疑応答と対話
◎セルフケアと、セルフタッチング(中川玲子)
◎着衣の上からの、座位でのソフトタッチでの基本のタッチケア(中川玲子)
 (デモと交換セッション)
   
【2】 12月11日(日)  がんを学ぶ②
 『リンパ浮腫の理解と、がん患者さんへのタッチケアにおける禁忌や注意点についてのまとめ』


【午前】
◎オンコロジータッチセラピーの実践例の紹介 (小西奈美)
 (京都のがん患者会「ともいき京都」でのタッチケア実践例の報告)
◎リンパ浮腫の理解①(永井ゆかり)

 【午後】
◎リンパ浮腫の理解②(永井ゆかり)
◎がん患者さんへのタッチケアの禁忌や注意点のまとめや、問診のとり方等(永井ゆかり)
 (米国オンコロジー・タッチセラピーのリスク管理ガイドラインの紹介)
◎がん患者さんへの施術を想定した、穏やかでやさしいタッチケア(永井ゆかり&中川玲子)
 (着衣の上からのタッチケアとハンドトリートメント等 デモと交換セッション)

講座料  1講座16000円 (2講座受講の場合は28000円)
 *オンコロジータッチセラピー講座修了者は、それぞれ半額とさせていただきます。
 *お申込み後、こちらの口座にご入金ください。
  三井住友銀行 立花支店 普通 1718214
  口座名 特定非営利活動法人 タッチケア支援センター
 *11月27日のみの参加は可能ですが、12月11日のみの参加はオンコロジータッチセラピー講座修了生のみ可能とさせていただきます。
 *この講座の受講に関する、「修了」および「認定」に関するものは一切発行いたしません。
定員   10名
会場   アマナスペース(NPO法人タッチケア支援センター オフィス)
     兵庫県尼崎市、JR神戸線立花駅、徒歩7分
     http://www.amanaspace.com/access.html
参加資格 心にやさしいタッチケア基礎講座修了者、ボディワーカー、アロマセラピスト、治療家  
     対人援助(医療・看護・介護等)にかかわる方で、タッチの実践経験のある方
講師   松村優子、永井ゆかり、小西奈美、中川玲子

<お申込みフォーム(タイトルに、講座日程(初日)を必ずご記入ください)>
http://www.touchcaresupport.com/ws_form.php
あるいは、こちらにご連絡ください(担当、中川玲子)
メール info@touchcaresupport.com
℡    06-4967-9839 (不在の場合は、留守番電話にメッセージをお残しください。折り返し、ご連絡さしあげます)

【講師 プロフィール】

松村優子(まつむらゆうこ)
2003年より淀川キリスト教病院ホスピス勤務後、「がん患者さんのその人らしさを支えたい」と思い進学、2011年神戸市看護大学院博士前期課程修了後、同年がん看護専門看護師を取得する。現在は、医師の外来診療と並行してがん看護外来を行い、患者と家族の不安や悩みを聴き、患者が自分らしく生きるための治療や療養場所の意思決定をサポートしている。地域活動では、がんを体験した人が支え合う場「ともいき京都」において、タッチケアセラピストとしてボランティア活動を行っている。オンコロジータッチ認定セラピスト。

永井ゆかり(ながいゆかり)
長年、がん専門機関での医療に携わる。現在は、リンパ浮腫の治療とともに、がん患者はもちろん、その家族にもタッチを通じてのケアにあたっている。また、教育機関においてもタッチケア、緩和ケアなどの講師もつとめる。オンコロジータッチ認定セラピスト。


小西奈美(こにしなみ)
京都大学大学院医学研究科人間健康科学系精神看護学助教。がんを体験した人が支えあう場「ともいき京都」での、タッチケアセラピー・ボランティア活動を中心的に運営する。今回は、「ともいき京都」での1年間のタッチセラピーの活動を振り返る報告会を担当。オンコロジータッチ認定セラピスト。

中川玲子(なかがわれいこ)
NPO法人タッチケア支援センター代表理事。エサレン®ボディワーク認定プラクティショナー。
被災地、高齢者、発達障害の方へのタッチケアのあり方を、実践を通じて探求。身体感覚との対話を重視する、対人援助に相応しい、「こころにやさしいタッチケア」の講座を指導。2015年、米国ホスピタルベイスドマッサージの指導教官キャロリン・ターグ先生を二度招聘し、オンコロジータッチセラピー認定セラピスト養成講座をオーガナイズする。オンコロジータッチ認定セラピスト。







# by touchcaresupport | 2016-11-25 00:54
11月23日(祝 水)13時~16時

神戸市、六甲アイランド、神戸ファッションプラザ サン広場で
”フレイル予防♡イキイキ長寿”が開催されます。
(主催 フレイルを支える看護職のネットワーク 共催:六甲アイランド地域申告会)

フレイルとは、加齢による虚弱となる状態で、このイベントでは様々なフレイル予防や対策が提案されます。
タッチケア支援センターからは、「こころにやさしいハンドトリートメント」のブースを出店します。

ご近所の方はぜひお立ち寄りくださいませ^^。


b0228973_22591713.jpg

# by touchcaresupport | 2016-11-14 22:59 | イベントのお知らせ
今年の9月に朝日新聞の夕刊のコラム『葦、夕べに考える』のコラムニスト、西見誠一記者から取材していただきました。胃カメラを受けたときに、看護師さんから背中をさすっていただいたら、劇的に不安や痛みが解消したということで、その理由を、、、ということでした。

ご自身のご体験的を通して、タッチについての素敵なコラムに書きあげてくださいました。
少しだけ、タッチケア支援センターの名前も出してくださいました。
西見さんと、記者さんの腰をやさしくさすってくださった、看護師さんに感謝です。
やさしいタッチが、これからも、広がりますように。

こちら、2016年10月14日の朝日新聞の夕刊のコラムです。
http://www.asahi.com/articles/ASJB64PP8JB6USPT00B.html


b0228973_11321551.jpg

# by touchcaresupport | 2016-11-14 11:32 | 日々の活動
2016年1月から半年間開講しました、こころにやさしい全身のオイルトリートメント講座全12回。
最終回が終了した後の受講生のご感想をまとめました。下記、一部掲載させていただきます。
半年間の、お一人お一人のご自身への取り組みの豊かさが、このクラスを素晴らしいものにしてくださいました。これからの皆さんの旅路を心から応援します。

次回は、2017年2月から開講です。
http://touchcare.exblog.jp/26198694/

**************************


*自分が整っていない状態でクライアントに触れることをしたくない、できないと漠然と感じていたときにこの講座を知り申し込みました。心の調え方というものを、どのように身に着けたらいいのかがわかりませんでしたが、この講座が終わるころには、グランディング&センタリングの方法を身に着け、さらには、天と地のエネルギーさえもお借りして、施術に臨むということまで、身に着けることができてしまっていたことに、自分でも驚いています。

*「タッチ」の凄さは、本を読むだけではわからないのが当たり前だと思っていましたが、実際に「タッチ」のもたらす影響・目に見えない可能性までも実感できたことは、私にとって大きな学びでした。

*ボディワークの「統合」の意味を、そもそも全く知らずに参加しました。統合ーひとつのものにつなぎ合わせること、バラバラに感じるものをひとつにまとめあげること。このことを、最後の最後でやっと理解できたような気がします。自分のひとつひとつの部分が、大きなひとつのまとまりとなり、そして、自分の身と心も、今のこの状態で完璧である、という感覚を、自分の身体で味わえたことから、やっと腑に落ちた気がします。

*講座の途中では、みんなそれぞれが、不安や恐怖を経験し、自分を見つめ、自分の心の中で起こっていることを寄り添ってくれる仲間とシェアができ、自分自身でかみ砕くことで、新たな自分を発見するという気づきを何回も経て、自分を向き合えたということが、これから人と身体に向き合っていくということに、大きな自信につながったと思います。

*最後の交換セッションでは、今までで一番落ち着いてマッサージができたことが嬉しかったです。もっと練習をして、相手と自分の内側を感じながらマッサージができるようになりたいと強く思いました。この半年の間で、自分が成長を、少しだけでもできたように思います。楽しい半年でした。ありがとうございました。

*ハート(胸部)のワークをしたときが、特に印象的でした。そのあたりから、前よりも少し感じやすくなっていきました。いつもクラスでおこなう瞑想がとても心地よく感じられました。

*「やさしくふれると世界は変わる」の言葉どおり、玲子さんと出会い、タッチケアを知り、タッチケアに関わる方々と出会い、私の中の世界も、少しずつ変わっていきました。ロングストロークをはじめ、ボディワークを学ぶ中で、からだとこころとのつながり、自分のからだと心への意識が深まり、相手を変えようとしない、互いにありのまま、共に「今・ここ」にあることを感じ、そして、ぬくもり・いのちを感じ、その時その時に生まれる新しいものを共有しあえること、、、ほんとうに、かけがえのない時間でした。

*シェアをしていると、講座が進むにつれ、参加者のそれぞれの方の自身におこる状況や変化にも共時性があったりして、とても興味深い現象でした。私自身は、自分の怖れや不安と向き合わなければいけないことが多かったのですが、玲子さんをはじめ、参加者の方に支えてもらい、たくさんの気づきをいただきながら、半年を過ぎさせていただきました。

*強く印象に残っていることの1つは、玲子さんがYさんにデモセッションをされている時間があり、それを観たときに、こんなにもやさしさがあふれているセッションがあるものなんだ、、、どちらか一方が施しているのではなく、お互いの身体が同じように揺れたり、動いたり、二人の空間でダンスしているようにも見えて、すごく心に残っています。

*講座が終わってしばらく経過した今、日本で、世界で日々、いろんなことが起こる中で、世界中の人々が幸せになるとか、戦争がなくなるとか、リアルに想像できなかったけれど、タッチケアが1つのリアルな方法としてあるんだということを感じています。




ご感想ありがとうございました!
# by touchcaresupport | 2016-10-03 17:19 | 講座のご案内
b0228973_22235214.jpeg
9月24、25日は、日本ホスピス在宅研究会主催の「黒田裕子記念、神戸フォーラム2016」に参加するために、ポートアイランドへ。http://kurodakinen.okoshi-yasu.net/
大会長が、第二回関西タッチケアフォーラムでお招きした長尾クリニック院長の長尾和宏先生(私の父の在宅医療でも大変お世話になった先生です)であったことや、宮城県気仙沼の面瀬仮設住宅での活動でお世話になった災害ナースの黒田裕子さんの追悼イベントでもあったことで、今回はぜひとも参加しようと思い早々に申し込んでおりましたが、とてもいい勉強となりました。

会場には、在宅ホスピス医療にかかわる、医師、看護師、介護士の方をはじめ、セラピスト仲間も数名参加してくれていました。2年前に旅立った父の在宅介護をサポートしてくださった、長尾クリニックのケアマネさんや看護師さんともうれしい再会も(偶然、その同じ日に私以外の家族が父のお墓参りに行っていたのをあとで知り、にやりと笑ってしまいました^^) また、いつもタッチケアボランティアでお世話になっている喜楽苑の皆さまや、昨年、ニューロタッチセラピー講座の施術モデルで利用者さんとご一緒に駆けつけてくださった大阪の施設長さんとも再会。介護や看護、在宅医療やホスピス、スピリチュアルケアにかかわる、まさに「現場」にかかわる医療・福祉関係の皆さまの大集合の大会でした。

分科会、学習会、講演会も目移りするような内容でしたが、学んだことのほとんどすべてが、「こころにやさしいタッチケア」の実践と講習の在り方に直結する内容でした。

様々な分科会がありましたが、1日目に私が選んで参加したクラスの1日目は、岐阜県の円空仏で有名な千光寺のご住職、大下大圓先生の「臨床瞑想法」。3年前の東京国立博物館での「千光寺の円空仏展」を観て以来、ずっとお会いしたいと願っていた和尚様の瞑想教室。これが実にわかりやすく、よく整理されていて、「瞑想」が人々の心身の健康のサポートとして医療の現場に定着しつつある時代に突入していることを再確認。「ゆるめる瞑想」「みつめる瞑想」「たかめる瞑想」「ゆだねる瞑想」という説明は、とてもわかりやすく、瞑想の中にある「癒し」「気づき」「目覚め」の要素が、脳科学とともに解説していただきました。タッチケアの実践でも、施術者のグランディング&センタリングのため、瞑想はとても大切。ただ、やはり、参加者の方にとっては敷居が高いものに見えます。この「臨床瞑想法」ならば、もっと親しみやすくお伝えできるのではないでしょうか。15年程前、瞑想リトリートがあまりにも自分のためになるので、何度も参加していたのですが、その時の師が、Meditation is medicine と語っておられましたが、ほんとその通りだと思います。


2日目の午前中は、高齢者医療のご専門の医師の梁勝則先生による「ユマニデーション」
これは、今話題の、介護や看護のかかわり技法である、フランスの「ユマニチュード」と、アメリカの「バリデーション」の2つを混ぜ合わせた造語だそうです。
この2つを一度に学べるお得な3時間。
梁先生のクラスの運び方がとっても楽しく、体験ワークを交えて、認知症の方へのかかわりのポイントを伝えていただきました。
アイコンタクトや笑顔、非言語的コミュニケーション、位置やポジショニングの大切さ、フィードバックなど、こうしたことは、タッチケア講座でも大切にする内容ですが、こうやって、あらためてしっかり学ぶと、「こころにやさしいタッチケア講座」の指導法に一本筋が入ります!(←ぶれない自分を発見!) 新しい気づきもいっぱいいただきました。さっそく実践してみましょう。
そして、ケアの現場の方たちのプロ意識の高さからも、大いなる刺激をいただきました。

いつも思うのですが、触れることのケア法で大切なことは
1、自分自身を調えること(セルフケア 一人称の身体学)
2、人とのかかわりやアプローチ法
3、皮膚や脳神経へのかかわりなどのタッチに関するサイエンスの側面
4、実際に触れていくための癒しの技法
の4本柱。そのもっとも大切なのは①と②
その2つをこれらの講座で再確認できたように思いました。

お昼は、ランチョンセミナー。
災害ナースとして知られる黒田裕子さんの追悼。
司会は大会長の長尾和弘先生。
昨年放映されていたNHKのドキュメンタリーの映像と、黒田裕子さんをよくご存じの方のお話を伺いました。

阪神淡路大震災のときに立ち上がった災害ナースとして有名な黒田さん。
あの当時、千や2千戸と立ち並んだ、埋め立て地や山間部に建てられた巨大仮設住宅群。
ようやく避難所から一戸建てにと安心したのもつかのま、、、どこまでも無機的に夥しく並ぶ阪神間の巨大仮設住宅住居群に、どれほど多くの方が荒涼とした無力感にさいなまれたことか。。。そして、連続する孤独死と、震災関連死。。。
黒田裕子先生は、その仮設住宅を一件一件回る!ということを真摯に実践された方で、その精神を後のちの災害復興支援の在り方に伝えていった方でもあります。
それが、どれほど大変なことであるのか、、、。NPOなどの組織や助成金等の支援機構がまだない時代です。資金ぐりも本当に大変だったと思います。
阪神淡路大震災の当時、私はまだ30歳をすぎたばかりの一兵卒の現地ボランティアの一人でしたが、復興支援対策の先例のない時代に、突き動かされるかのように命を削りながら駆け抜けていった私よりも10歳、20歳年上の方たちのことを、今でもよく思い出します。
残念ながら、阪神淡路大震災のときは、結局黒田さんにお会いすることはありませんでしたが、時が流れて東日本大震災の時に、ご縁をいただくことができました。

タッチケア支援センターが宮城県気仙沼に、尼崎のNPO団体でバスを借りて被災地に訪れるツアーに参加させていただいときのこと。偶然、行かせていただいた仮設住宅が、気仙沼の面瀬仮設住宅の集会場で、黒田裕子さんが震災直後、避難所の時からずっと支援されてきた地域です。仮設住宅となってからも、黒田さんをはじめ看護師さんやボランティアの方が常駐し、とても清潔で明るく、お年寄りも小さなお子さんも一緒に集える場として、大切に守られている空間でした。
阪神淡路時代の仮設住宅を知っている私としては、(もちろん個々人の皆さまには計り知れない大変な思いや現実をお持ちであったでしょうが)、面瀬の仮設住宅は、奇跡のように素晴らしく、そして温かな空間でした。黒田裕子さんをはじめ、大勢の方が心をこめてサポートされたのがよく伝わってまいりました。私達は、そこで足湯とハンドトリートメントと傾聴のボランティアをさせていただいたのですが、事前に広報していただいたお陰で大勢の住民の方に体験していただくことができました。その時の活動報告はこちらです。
http://touchcare.exblog.jp/18881674/

タッチケア支援センターがスタートしてまだ1年目。そして、この時のボランティアに参加した方のほとんどは、タッチケア基礎講座を修了してまだ間のない方がばかり。。。無謀といえば無謀だったのですが、やはり予想どおり^^。この時、黒田裕子さんから、稲妻のような非常に厳しいご指摘をいただいたのですが、思えば、黒田さんからあれほど真摯に伝えていただけたことは、私達にとって計り知れないほどのGIFTであったのでしょう。

あの瞬間、私達にとって黒田さんは「伝説の偉人」から、終生忘れ得ないかけがえのない方となられました。 その後、神戸で数回お会いできましたが、その時は本当にお優しくて、、、。おそらく、もう、時間がないから、しっかりと伝えていきたい、、、という思いでらしたのでしょう。
タッチケアのボランティアをしているときに陥りやすい、「良いことをしているという自己満足」、「気持ちがいいと言われてることの恍惚感」 そんな、施術者側、あるいはボランティア側だけが輝いてしまうような活動になってしまっては絶対にいけない。利用者さんが輝くことを第一義にする。このことは、現在のタッチケア基礎講座でしっかりと伝えていこうと心がけています。

そして利用者さんと日常的に共にいる常駐の支援者の方やその空間を尊重すること。また、当然ながら衛生面や安全性についてもしっかりと責任を持つことなども、タッチケア支援センター1年目に黒田裕子さんからいただいた、大切な教えです。



今回の「神戸フォーラム」では、黒田裕子さんが末期がんで亡くなる直前のご自身の映像をNHKが撮影したドキュメンタリーのダイジェスト版が流れていました。放映のときももちろん拝見し、今も録画しておりますが、その時の黒田さんが、「死ぬのは怖くはない、、、ただ、時間がない、、」とつぶやいておられたのが、今回も心を打ちます。

そして、黒田さんが最後の最後まで唱えておられた大切なメッセージを3つ。
伝えていただきました。

1、最後の一人まであきらめない。見捨てない。
2、現場に真実がある。実践の中に真実がある。
3、福祉避難所の充実。


黒田さんの足元にもおよびませんが、阪神淡路大震災の時の避難所や仮設住宅、テント村で体験したことを思い返すと、このお言葉が、どれほどに重要であり、そして、難しいことであるのかを実感します。

追悼式でのダイジェスト版ではありませんでしたが、NHKの番組では、末期ガンで西宮の病院で入院されている黒田さんが、兵庫県知事をベッドサイドにお招きして、テレビの中で、「福祉避難所の充実」を陳情されているお姿も胸をうちました。(そして、今年の熊本大地震。いまなお、福祉避難所のことが問題となっていますが・・・) 

黒田裕子さんの全身全霊を撃ち込まれた活動は、その後の被災地の支援の在り方を大きく変えていき、医療・看護・介護、ボランティア活動、、、さらには、行政や社会をも変えていったこと。
そして、そのスピリットが大勢のケアの現場の方達のハートを開き、受け継がれていっていること。。。

今回の神戸フォーラムは、ちょうど黒田裕子さんの三回忌。
神戸の空の上で、大きな大きな星となられて、そして、これからも、ケアの現場を見守り続けていかれるのでしょう。ほんとうに、なんて大きな星でらっしゃるのでしょうか。。。

ほんの一瞬だけですが、この地上でお会いできたことに感謝です。
星空の彼方でもお忙しくされておられるかもしれませんが、どうか、ゆっくりとお休みください。


(文責 中川玲子)
b0228973_22245367.jpeg

大会長、長尾和宏先生が黒田裕子先生の思い出話を語ってくださりました。


b0228973_22251664.jpeg


黒田裕子さん、追悼コーナー


b0228973_22263843.jpeg

梁勝則先生と、大下大圓先生。そして、アロマセラピストの穴田美緒さんと、板谷奈鳳さん。
# by touchcaresupport | 2016-09-27 12:57 | 代表雑感

”やさしくふれると世界は変わる”をテーマに活動するNPO法人タッチケア支援センターの最新情報、メッセージ等をお伝えします。お問い合わせ等は、こちらのHPをご覧ください。http://touchcaresupport.com


by touchcaresupport