<   2013年 02月 ( 1 )   > この月の画像一覧

1月26日&27日 福島県いわき市での活動報告

関東を拠点として活動するNPO法人国際ヒーリング看護協会(IHAN)さんの活動の一環で、1月27日に福島県いわき市で”親子でふれあう、こころにやさしいタッチケア講座”を開催させていただきました。

IHANさんは、震災直後から月一回の割合で宮城県七ヶ浜町、福島県いわき市等を中心に定期的に被災者の方の心身ケアにあたっておられます。また、日常では、訪問看護ステーション・ルミナスを運営され、訪問看護にヒーリングをとりいれておられる画期的な訪問介護ステーションです。
http://npo-ihan.net/

福島県いわき市は、福島第一原発の警戒区域の南側の太平洋岸に位置し、震災前は、気候が温暖で、東京から近いということで、全国で静岡市に続いて、移住したい町第二位だったそうです。しかし、今は、いわき市からも避難される方も多く、同時に、警戒区域に自宅をお持ちの方達が、2万3千人、いわき市に避難されているということで、地元の方も、避難されてこられた方も、心身ともに落ち着かない、不安な日々を送っておられます。

26日の朝、レンタカーで東京を出発。お昼にはいわき市に到着。同日午後1時半から4時まで、同市内の仮設住宅の集会場でハンドマッサージや整体、体操、ハンドグラフトなどの国際ヒーリング看護協会さんの仮設での活動に参加。

私と東京から参加くださった福元和泉さん(前回の気仙沼での活動にも参加)も加わり、ハンドマッサージと傾聴サポート。対面でハンドマッサージをおこなうと、いつものように、ごく自然と、つぶやきを傾聴させていただくことに・・・。

b0228973_10462650.jpg


ここの仮設は昨年新しくできた仮設です。放射能警戒区域の楢葉町から避難されてる方がほとんどで、それまでは、他の地域に点々と避難し、ようやく、警戒区域ないの自宅に近い、いわき市の仮設住宅に入居されたということですが、今も、定期的に自宅に戻って片づけを続けておられます。先祖代々のお墓がある。定年後にようやく建てた家。それぞれの皆さんが、そこから離れがたいごく自然な思いをおもちで、同時に、荒れ果てた自宅に通うことの苦々しい思いも、伝わります。


ハンドマッサ―ジで、少しでもここち良くなっていただき、そして、「ただ、聴く」ことしかできない私達の活動ですが、それでも、終わってから、仮設のリーダーの女性が、お嫌じゃなかったら、またいらしてくださいね、、、と控えめにおっしゃってくださったのが、胸に残りました。2年目を迎え、仮設の統廃合など、いまだに落ち着かない、そして、行くあての定まらぬ不安で不安定な日々が続いていかれます。

阪神淡路大震災の際も、震災2年目、3年目の、仮設住宅に取り残されていく方達の思いがどれほどに重いものであるのか、思い出します。孤独死、鬱・自殺・アルコール依存症、高血圧、心臓病、脳こうそく、癌・・・。震災関連死が、続いた歴史を振り返ると、とても心配です。

いったい行政はどうしてるのだろう?という思い、またこの状況をもたらした原発や放射能の問題には、今も憤りももちろん浮上します。が、同時に、いわき市では、こうしたストレス、そして、目に見えぬ放射能に負けない免疫力・自己治癒力を高めるための、様々な代替補完医療への取り組みも始まりつつあるという話も伺いました。地元いわき市では、鍼灸師の新田先生をはじめ、心身の癒しにかかわる方達が連携をとりつつあるそうで、どんな状況でも立ち向かっていく人間の強さを思います。


さて、二日目の1月27日は、いわき駅からすぐの、「いわきアリオス」にて、『親子でふれあう、こころにやさしいタッチケア講座』を開催させていただきました。午前と午後、1時間半のワークショップを計2回開催しました。大変立派なセミナールームをご用意くださって、恐縮するばかりです。

テキストには、被災地に届けるために2年前に作成した小冊子『こころにやさしいタッチケア』を使いました。今回、地元でお世話くださった、鍼灸師の新田先生は、このご本をとっても気に入ってくださり、最初にお送りした200冊はすでに配布がおわり、こちらに戻ってから、あらたに200冊送らせていただきました。こうやってご理解くださる方が、届けてくださるのが、一番ありがたいです。そもそもが、同じく阪神淡路大震災の被災者である宮里文子さん(NPO法人関西アロマセラピストフォーラム副理事長)と共に、「神戸の被災地から東北の被災地へ届けたい、タッチというやさしさの贈物」として編集した冊子なので、この共感を感じていただけたのは、なによりでした。今回のWSの体験で、この冊子の使い方が一層、深まればと思います。

親子でふれあう・・・としましたが、親子でない方も参加可ということで、蓋をあけてみると、お一人でご参加の年配の方も大勢おられ、急遽、大人向けの講座に変更。前半は、私自身の阪神淡路大震災での経験、そして、タッチケアの効果効能の話と、セルフケア。そして、最後にペアとなって、ふれあっていただきました。ある程度高学年のお子さんは親子で。また、7か月の妊婦さんが、旦那さんと小さなお子さんとでご参加くださいました。妊婦さんへのタッチケアはとっても大切ですよ~と、。お父さんにお伝えすることができました。夫婦でのタッチケアはまた格別に良いのです。特に、自分がどんなふうにふれてもらいたいのか?を伝え合う(特別な)時間をもつことが、とっても、大切なんです。

(数名ご参加だった小さなお子さんたちは、地元助産師さんがサポートしてくださいました)

大きなサークルができました。簡単なタッチの効能や特徴についてお話しします。
b0228973_10484148.jpg


まずは、自分にふれていくワークです。
b0228973_10571242.jpg


やわらかな手で、大きく、広く、ふれていきます。
b0228973_10475078.jpg


ワークショップの終了後、地元の幼稚園の園長先生がご参加くださってたので、ご紹介をうけました。以前、山口創先生(桜美林大学准教授 『子どもの脳は肌にある』『手の治癒力』等の著者)も招かれたことがあるということで、幼児教育とタッチについて、とても深いご関心がおありのご様子でした。ただ、現在のいわき市では、子どもたちに、外で土や木に「ふれてはいけない」と教えないといけない・・・ということで、深く嘆いておられました。「ふれてはいけないと」教えないといけないという状況を作り出したものへの憤りを、私は感じずにはいられませんでした。同時に、ここ、福島で「ふれる」ことを伝えていくことには、特別で複雑な問題があることを、あらためて知りました。それゆえに、福島にこそ、タッチケアを伝えていきたいとも感じたのでした。

また、ワークショップの始まりの自己紹介で、「阪神淡路大震災の被災とボランティアを2年行ったあと、つかれはてて、なんとか、心身をいやすケア法を学びたいと思い、今の道に入った」ということをお伝えしたのですが、ワークショップが終わってから、目に涙をためて、私に質問がありますというおっしゃる、若いお母さんがおられました。

ご自身も避難をし、周囲の方もみんな疲れきって、心身ともにふさぎ込んでしまっている。自分も、人を癒す方法を学んで、自分の周りの人達が少しでも楽になるようなことを、おこなっていきたいと。
その気持ちは、本当に、痛いほどわかりました。実際、私も、あの当時はそうだったからです。

急がばまわれ。まず、自分自身を癒しましょう。自分を大切にしていきましょう。人を癒す力は、すべての人に備わっているのだから、ごく自然と人にふれ、タッチケアで互いをサポートしあえることができます。
とはいえ、震災2年目。いよいよ、地元の方が、周囲の方にタッチケアを積極的におこなっていくような、応援をしていく時がきたんだと、今回のワークショップの体験を経て、つくづく思いました。互いが簡単に癒しあえる、施術法をお伝えしていくサポートの方法を、現在模索中です。震災2年目、3年目となり、心のケアの必要性は、これからが本番だといえるのです。

いろんな意味で、避難された方同士、立場の違いがでてきて、関係がぎくしゃくしやすい時期に入っていくかと思いますが、お互い、命のぬくもりある人間同士のつながりを、ふれあいを通じて、ふっと、感じていただける時間をもっていただけたらとも、感じました。

これまで、岩手・宮城と訪れさせていただきましたが、福島は、ここ関西からも、比較的近いと思えました。今後、タッチケア支援センターからも、訪れる方法を考えていきたいと思います。

今回のタッチケア講座では、とても、シンプルなことをお伝えしました。
(って書きあげると、多いですが^^。)

呼吸を大切に
手や全身の力をなるべくリラックスする。
自分自身を感じること、ふれること。
グランディングとセンタリング
ふれている箇所、密着感をしっかり感じる。
ふれることは、ふれられていること。
ふれているとき、は、相手の方と、今・ここで共にあるんだということ。
なるべく、広く、全体的にかかわる。。。等。


短い時間のワークショップでしたが、少しでも、人のからだのぬくもり、やわらかさ、やさしさ、つながり感を感じていただけたのなら・・・と思います。また、ワークショップ前後に、ハンドマッサージや整体の施術コーナーも開催。こちらも、大変人気でした。

今回、ワークショップを開催くださいました、NPO法人国際ヒーリング看護協会様、そして、地元の皆様に丁寧に参加をよびかけてくださいました、地元鍼灸院の新田先生、そして、ご参加くださったいわき市の皆様。本当に、ありがとうございました。皆様のおかげで、私自身が、深い学びと経験を得ることができました。こころより感謝いたします。そして、今なお続く、いわき市の皆様の生活が、少しでも、少しでも、良い方向に進んでいかれることを、願ってやみません。


【下記、参加してくださった皆様のご感想です】

●受けているときは、体がとても心地よい温かさで包まれました。私のまわりには心身共に辛い思いをしている方達がたくさんおりますので、今日の講座を役に立てたいと思います。

●身体に触れられる不思議感、安心感があり子どもが親の愛情を素直に受けられる事を理解しました。

●心のタッチ、体のタッチ、行動に移したいと思います。

●マッサージをしなくても触れているだけで受けた時も、自分が行った時もこんなにポカポカするものだと思いました。

●気持ちが良かったです。日頃、不安(放射能)がありますので、時にはこういう機会があるのが良いと思いました。

●実際に受けても気持良いリラックスが出来ましたので、友達にやり合うことも出来るかな・・・

●自分の身体をまずいたわる必要があることを思い出しました。

●温かさを感じることができました。ありがとうございました。

●子どもが一緒で、ゆっくり参加できず、すみませんでした。覚えて自宅でケアしてみたいと思います。マッサージケアはとても温かく感じました。

●身体が熱くなった感じがしました。マタニティーマッサージはとても大切な様なので、妻の疲れをとるためにも続けてあげたいと思います。

●日頃、タッチすることがありませんので、とても気持良かったし温かかったです。

●親子でも触れられるという感じが、最初はドキドキするなんて思ってもみなかったので、びっくりしました。「ゆっくり」ということも親子でもこんなにも違いがあるとは思いませんでした。

●全身くまなく触れさせて頂き、とても目覚めた気がしました。整体(天野さん)とても良かったです。ありがとうございました。

●さわやかな気持になりました。

●手で触ることでこんなに気持が良いのかと、びっくりしました。とても感激しました。この講座に参加できてとても為になりました。

●タッチケアがとても身体がリラックスして、さするだけなのに身体中が温かくなりました。気持ち良かったです。

●想像以上に体に気持が良かったです。

●被災者が多く集まるこの、いわきで日常的にもっとこういう事が広まればと思います。私の周りでも体の不調がある人がとても多いです。




by touchcaresupport | 2013-02-04 11:06 | 日々の活動

”やさしくふれると世界は変わる”をテーマに活動するNPO法人タッチケア支援センターの最新情報、メッセージ等をお伝えします。お問い合わせ等は、こちらのHPをご覧ください。http://touchcaresupport.com


by touchcaresupport
プロフィールを見る
画像一覧