日本初!オンコロジータッチセラピー講座、無事終了しました!

2015年1月23日から25日、京都市、梅小路公園内緑の館「イベントホール」で、「オンコロジータッチセラピー講座―がんを生きる人々へのタッチセラピー」を開講しました。
講師は、サンフランシスコからお招きしたホスピタル・ベースド・マッサージの指導教官、キャロリン・ターグ先生。

2015年10月31日から、同内容の講座を京都で開講します。
詳細は、こちらをクリックしてください。

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初日の始まりは、自己紹介と、そして参加者一人一人が大切にする思いや癒しを届けたい人を紙に書いて祭壇に捧げる儀式からスタートしました(こうすることでこの「思い」と一定の距離がとれるからです)

そして、がんとは何か?がんの発生学や種類を、治療法とその副作用。また禁忌についての学習。深部静脈血栓症(米国ではガン患者さんの死因の第二位だそうです)のリスクへの注意や、安全なタッチの圧、スピードについてのお話を伺います。「何よりも、傷つけることなかれ」の原則を、じっくりと深めていきます。

午後は、先生のデモセッションを拝見。非常に静謐で穏やかな、ゆっくりとしたやさしいタッチです。安定感があり、患者様と共にあること、安心感、タッチの質、グランディング&センタリングの大切さがにじみ出ていました。デモでは、患者さんが安定する体位や、より安心できるアプローチ法を伝えてくださいました。
そして、私達の交換セッション。互いに触れ合って、穏やかでソフトなタッチの力を肌で感じていきます。

まず原則を学び、そして、ひとりひとりの患者さんに対して何をどれぐらいの時間、圧で、どこに施術をするのか?先生は、それを「投与量」(ドーシング)と呼ぶのですが、マッサージセラピストは、その「投与量」を状況に応じてクリエイトすることも大切だということです。キャロリン先生は、そのことを「まるで曼荼羅を描くように・・・」と表現されました。気づきとともに、繊細に、、、ということなのでしょうか。。

(余談ですが、日本で初めてのオンコロジータッチセラピー講座の参加者の交換セッションをご覧になったキャロリン先生は、「このクラスは今までのベストです!」と称賛してくださいました。また、「日本人セラピストが、世界を変えていくでしょう!」とも。日本人セラピストの丁寧な動き、そして、寄り添う気持ちと心配りに、とても感動されているご様子でした)

2日目は、リンパ浮腫とリンパ浮腫のリスクがある場合へのアプローチ法を実技を通じて学びます。
そして、3日目の午前中は、効果的な問診の方法と、ケース別での想定できるリスクに関する対策を復習。さらにcompassionとは何かについても、学びます。

そして午後はいよいよ実習です!昼食後、実習モデルとしてご参加くださるがん患者様をお迎えするために会場の設営に入り、温度や湿度なども出来うるかぎり快適なものにと心を配ります。会場の梅小路公園緑の館は、綺麗な庭が見える空間(施術中はブラインドを下ろしましたが)。そして、いよいよご到着、、、最終的に10名のがん患者さんが協力してくださることとなりました!

手術、抗がん治療、浮腫、がんとの共存、副作用。。。多くのストレスと困難を生きぬくがん患者の皆様が少しでもほっと休まり心が寛いでいただけたらと思います。本当に、寒い中、お足運びくださり、そして、私たちにご協力くださいました皆様に感謝でいっぱいです。

3日間のオンコロジータッチセラピー講座。
キャロリン先生、通訳の由紀子さん、そして、参加者の皆さん、実習にご協力くださったがん患者の皆様のご協力で、日本で最初の講座を開講することができました!本当に、ありがとうございました。
この、安全で気づきある、やさしいタッチが、医療現場で肉体的・精神的苦痛を強いられている人々をサポートできる日が訪れることを願ってやみません。

そして、2月の半ばになり、受講生の方たちの理解度テストの実施も経て、無事、18名のオンコロジータッチケア認定セラピストが誕生しました。これから、継続的な研修と意見交換を実施し、未来につなげていきたいと思います。次回のキャロリン・ターグ先生のオンコロジータッチセラピー講座は、2015年11月を予定しております。4月から5月に広報開始いたしますので、NPO法人タッチケア支援センターのサイトをご覧ください。

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<施術モデルのがん患者様からのフィードバック>
① すごく良かったです。タッチが心地よくて安心できました。手からやさしい気持ちが伝わってきました。また機会があればぜひ受けたいです。
② とても気持ちがよかったです。体・全体がリラックスできた感じです。これが本当の手当だと思います。もっと皆さんに広めてあげたいです。
③ 今日初めてです。手でこんなに身体に温かに指圧のように流れることに驚きでした。からだの足がわからなくなる状態になって、肩甲骨のところに軽さを感じたのが気持ちがよく、スッキリしました。ありがとうございました。キャロリン先生の人なりに、感謝の気持ちです。
④ とてもリラックスできて、とても気分がよくなりました。痛みが8割程度取れました。月に2・3回程度受けれたらどんなにいいでしょうか。ぜひ、京都で立ち上げて頂きたいです。有料で、もちろん。
⑤ 初めて施術して頂きましたが、指先、手のひら、すべてから優しさを感じました。サバイバーとしても、人としても、大切に向き合って頂けてるのが伝わって、心もからだも癒されました。体中がポカポカしています。軽くなりました(身も心も)本当にありがとうございました。
⑥ レイキの手当のような、あたたかい手に、癒されました。身体の中の内蔵たちが、活性し、反応していました。今晩はきっと、夕飯がさらに美味しく、良い眠りにつけると思います。
⑦ 前半(下向き)で、寝てしまいました。リラックスができ、本当に気持ちがよかったです。体が心がほぐされてた感じ。快適でした。
⑧ 大変気持ちがよう、つい、ウトウトしてしまいました。担当していただいたお二人とも、とても気遣ってくださり、安心してリラックスできました。施術者の方が、「もっときつい(しっかり押した方が)よかったですか?」と尋ねられたのですが、的を得た質問だなと思いました。私個人的には、もっとしっかり押してもらうほうが好みですが、それだと、マッサージになるし、タッチセラピーとは、又、はなれてしまうのでしょうね。特に背骨の真ん中を押してもらったのが気持ちよく、手の温かさも心地よかったです。癌という大病をして、失ったものも多かったですが、病気を通して得たものも沢山ありました。今回もとても貴重な体験を得て、嬉しく思います。
⑨ 初めての体験で緊張しましたが、体も温かくなりリラックスできて、心も体もほぐれました。
⑩ 丁寧な応接と施術をありがとうございました。事前にもう少し施術の内容とそれに伴う服装についての説明があればよかったです。どなたか不明ですが、おしゃべりの声が残念でした。(注:後半お一人ハンドマッサージとなったのでカウンセリングのようになったため) せっかく静かな良い雰囲気でしたのに。とてもリラックスできました。よい時間でした。

【受講生の方のご感想】

・期待以上でした。今回学んだことは知っておくべきことのほんの一部だと思いますが、がん患者ケアについて不安に思っていた事柄がクリアになりました。

・時間が短くもっと突っ込んで深く理解する時間がほしかった。また次のレベルに進むことを期待しています。

・現場で活用しやすい内容でした。知りたいと思っていたアセスメントの方法をしることができました。

・癌という日本人には切っても切れない病について学び、副作用への対応、禁忌やタッチの力加減など知らなくてはならないことを知れて、また病を抱える方への接し方にすこし自信を持つことができました。今回、講座参加の方々に医療従事者の方が多くいらっしゃったので大変刺激になりました。

・がん患者さんへのタッチセラピーについて、やっとスタートラインに立ったばかりですが、今まで学んできたボディワークやエネルギーワーク、カウンセリングの手法などがこのセミナーですべてつながり、タッチケアの新しい可能性の扉が一つ大きく開いたようにも感じています。緩和ケアやがん医療の現場で働かれている看護師さんの参加も多く、現場の生の声や多くのことを教えて頂き、とても貴重な時間となりました。    

・キャロリン先生はジェントルタッチ(ソフトでやさしいタッチ)を手取り足取り懇切丁寧に教えてくださったのですが、おかげさまで自分のタッチの質が大きく変化したことを感じます。早速元がん患者さんやむくみのひどい方や血栓の疑いのある方への対処の知識を参考にしています。一番知りたかった病気をもっておられる方への対処の仕方を教わることができて本当によかったと思います。

・医学知識があっても難しい内容でしたが、それでもみんなが強い意志をもち一丸となって受講することができたので、楽しい3日間でした。

・講座前資料に目を通したとき、正直ついていけるか不安でしたが、医療看護の現場でリスクを回避するには知っておくべきことであり、いいタイミングで受講できたと思います。特に3日目の癌患者さんに施術をするのはとても緊張しました。シェアリングすることで大きな気づきが得られ、なんとなく自分の中に小さな自信が生まれたような気がします。今までのマッサージの概念がすこし変化していくように思います。タッチの本質・原点があったように思います。

・1日目は、やってはいけないことがあまりに多いように感じ、残念に思っていたのですが、2日目には、ジェントルなタッチの可能性を感じ始めるようになり、「患者さんの症状を少しでも改善してあげたい」という気持ちではなく、「一時でもリラックスして頂きたい」「寄り添わせて頂こう」という気持ちでいることの大切さをようやく理解できるようになりました。それと同時に、「害を与えないケア」という言葉のイメージが、「制約の多い消極的なケア」から「害を与えることなく患者さんをサポートできるより広い可能性を持つケア」へとポジティブに変化していきました。ただ、そのようなケアを行うためには、患者さんについての詳細な情報が必要であることも痛感しました。


講習風景
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デモセッション
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思いを綴った紙を置いた祭壇
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会場の梅小路公園のイベントホールの窓からは、日本庭園が広がります。
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入り口のサイン
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講習最終日の最後のわかちあいはサークルで。
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by touchcaresupport | 2015-02-17 23:55 | 日々の活動

”やさしくふれると世界は変わる”をテーマに活動するNPO法人タッチケア支援センターの最新情報、メッセージ等をお伝えします。お問い合わせ等は、こちらのHPをご覧ください。http://touchcaresupport.com


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