11月11、12日、宮城県七ヶ浜仮設住宅でのタッチケア支援活動報告

2011年、11月10日から13日まで、尼崎のNPO法人シンフォニーさん主催の、「東北ー関西、架け橋プロジェクト」のバスに同乗し、宮城県七ヶ浜の仮設住宅の集会場で、ハンドマッサージ等のタッチケアと、足湯のボランティア活動を行いました。

「架け橋プロジェクト」は、「東日本大震災被災地と関西の間で、人・モノ・情報を乗せて走るバスを運行し、震災復興の「架け橋」をつくる」ことを目的に動き始めている事業です。(「架け橋プロジェクト」公式Webサイト <http://311.npos.biz/>) 

このバスには、NPO法人兵庫間伐サポートサービスさん、NPO法人障害者情報ネットワークさん達とご一緒させていただきました。
また、七ヶ浜現地では、NPO法人アクアゆめクラブ内の、七ヶ浜町応急仮設住宅総合サポートセンターさんのお世話になりました。

活動をご協力くださった皆様、各種支援団体様、また、このバスを運行するためにチャリティコンサート等で応援くださった皆様に、心より御礼申し上げます。

尼崎を中心に、様々な活動を行うNPOや支援団体の皆様と合同で、バスの旅。私達タッチケア支援センターからは、地元、宮城県からの支援者を含め、6名が参加しました。下記、今回の活動をご報告させていただきます。

【活動スケジュール】
11月10日(木曜日)  
AM9時  阪神尼崎駅より、バスが発車。北陸道を経て、一路、東北、宮城県へ。
PM9時  仙台駅で関東から合流する方をピックアップ。
  10時  七ヶ浜、小豆浜の、日本キリスト教団仙台教会所有のログハウス、「月見岬ジレットハウス」到着
11月11日(金曜日)
AM9時40分~PM3時30分 第七中学第二グラウンド 仮設住宅集会場にて、ハンドマッサージ+足湯+傾聴の活動を行う。
11月12日(土曜日)
AM9時40分~PM2時    国際村第二駐車場 仮設住宅集会場にて、ハンドマッサージ+足湯+傾聴の活動を行う。
午後4時、七ヶ浜を出発。途中、仙台で休憩し、午後8時、バスで一路、関西へ。
11月13日(日曜日)
AM 9時  尼崎に戻る。

【宮城県、七ヶ浜町について】
仙台から車で40分ぐらいの海岸沿いの人口2万人の街(人口密度は宮城県内で一位)。東日本大震災での被害は、死者102名、行方不明者5名。街のほぼ全域において浸水。避難所は13か所、6月20日までにすべて閉鎖。現在、七か所の仮設住宅がある。

【活動内容】
足湯の桶を3ケ用意し、まず、足湯を10分から15分。丁寧に足をタオルで拭いた後、ハンドマッサージの施術を20分。(オイルは、ホホバオイルを使用)
要望に応じながら、背中をさする、肩をもむなどのタッチケアを行う。施術法は、受け手のからだの反応を確かめながらの、ゆっくりとした非侵襲的アプローチ。中には、強い圧を好まれる方もおられ、その場合は要望に応える。ゆったりと、リラックスする方もおられるが、ハンドマッサージをしながら、体験を語り始める方も多い。
施術者は、受容と共感を心掛けながら、傾聴しつつ、施術を進める。施術後は、お茶&お菓子とで、ゆっくりくつろいでいただく。

【参加者】
11日:中川玲子・手銭めぐみ・岡村康子(以上、関西)・朴千絵子(東京)・
    小澤尚子(宮城/NPO法人現代レイキ理事) 5名
12日:中川玲子・手銭めぐみ・岡村康子(関西)・伊藤由美(宮城/東北大学准職員) 4名

メンバーは、エサレン®ボディワーク、アロマテラピー、タッチ&ヒーリング講座卒業生、レイキ等のボディセラピストで構成。他に、足湯等のお手伝いに、「架け橋プロジェクト」から高岡 秀哉さん、垣内なつき さんがご参加くださいました。また、当日、災害ボランティアセンターから派遣された、西宮市の中学校教諭2名の方もご一緒に活動してくださいました。

【施術を受けてくださった皆様】
1日、約20名ぐらい。60代~80代のご高齢の方が多く、どちらかというと女性のほうが多かった。

【仮設住宅住民の皆様の身体症状で特に気になる問題点】
肩こり、膝の痛み、震災時に受けた骨折等の後遺症、数年前の脳いっけつ等の後遺症、高血圧、冷え、むくみ、等

【精神状態で特に気になる問題点】
不眠、不安、経済的な心配、震災の時のショック、あまり外出したくない気分、仮設住宅での一人暮らしでの不安等。

【施術者による報告】
・元気だとおっしゃっているが、話が進むにつれ、辛さ、ショックの強さが出て、心の中にある気持ちが出てくる。
・昔の話(小さい時にやけどをした等)を、何度も繰り返しお話しされる。ゆっくり話を聴く大切さを感じた。
・明るく笑っているが、全身の固さがある。
・仮設住宅で御一人でいらっしゃることはとても辛いようだった。こういう機会をできるだけ共有することで、少しでも孤独感を和らげていただけたらと思った。
・津波の話を聴くと、ショックの大きさがテレビで感じるよりも、胸が痛くなった。
・急に寒くなったせいか、足湯を受けたあとなのに、手の指先が冷たい方が多かった(ストレスか?ハンドマッサージ後、改善)

【全体の感想】
仮設住宅集会場のつくりは、ゆったりとした広間と、給湯室&ミニキッチン、和室、スタッフルーム、トイレ(障害者用も)があり、集いやすい構造になっている。大型テレビやマッサージチェアが設置。徐々に、住民の方のコミュニティが形成されている。ここに集まる方は、おおむね元気に見えるが、施術中の傾聴では、その明るさの中に、震災でのショックや不安がよぎるように見えることがある。高齢者が多く、男性は、元漁師の方が多かった。漁業に従事していた方が多く、七ヶ浜名物の、ボッケ汁の話題で盛り上がったのが印象的だった。

【活動において、特にフォーカスした点、可能性を感じた点など】
活動では、安心・安全、心地良さ、くつろぎ、温かさを感じていただけるように心がけ、御一人御一人とじっくりと関わることを大切にした。また、しっかりとふれることで、信頼感、そして、「今、ここ」で生きることの実感を感じていただくように取り組む。手をじっくりとマッサージすることで、神経が緩み、心の固さがほぐれることがあり、心がほぐれてくると、リラックスする方、あるいは、心の内を語りたくなる方など、現れ方はそれぞれである。それぞれに応じて、対応する。施術後は、なるべく、水分(あったかいお茶等)をとってもらうように促す。そのまま、お茶を飲みながら、仲間と歓談する方が多かった。
足湯やタッチケアなど、身体感覚に働きかける心身のケア法は、言葉にならない不安や抑うつに無意識レベルで働きかける。心地よくふれるという関係性から、短い時間で信頼関係も構築され、ラポールの形成が成り立ちやすく、そのまま、傾聴へと移行しやすい。支援者側の愛情や親近感も増大し、今後の支援へのモチベーションが高まる点も大切だと感じた。

【反省点】
仮設住宅集会場の構造がわからなかったので、準備にとまどった。10時半からスタートとチラシに書いたが、10時から来られる方も多かった。また、次回は、集会場の一部を私達の活動に使わせていただくようにして、足湯やハンドマッサージを受けること以外に集会場に来られた方達もくつろげるようなスタイルにすべきだと思った。あくまでも、住民の方の生活スタイルを尊重する形での活動を展開するように、心掛けたい。また、集会場に集う人は限られており、ここに集まらない方とどのように関わればいいのかという疑問点が残った。今後の現地支援者との連携方法を検討する。

【今後の活動】
同じく「架け橋プロジェクト」のバスが来年1月に再び宮城県に行く予定があるので、それに同乗する可能性があります。今回の経験を活かした上で、より、現地の状況に即した活動を展開したいと思います。


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by touchcaresupport | 2011-11-15 21:51 | 震災支援活動
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